令和8年度「データサイエンス技術者養成講座」
新規開講及び受講生募集のお知らせ
1.事業の趣旨・必要性
本講座は,数理・データサイエンスに立脚し,人工知能(AI)やビッグデータ等を活用することができる民間人材の育成を目的としています。想定している受講対象者は,地方公共団体や地域の企業に属する若手社会人,高等学校教員です。この方々に数理・データサイエンスに関連する学部レベルの教育を提供することによって,地域においてデータサイエンスおよびAI等を活用したイノベーションを起こせる民間人材の育成をサポートいたします。
日本政府のAI戦略2019では,4つの戦略目標「人材」,「産業競争力」,「技術体系」,「国際」を設定し,その実現のためにデジタル社会の「読み・書き・そろばん」である「数理・データサイエンス・AI」の基礎などの必要な力を全ての国民が育み,あらゆる分野で人材が活躍することを教育改革の具体的な目標として掲げています。また,青森県では,令和6年に「青森県DX推進プラン」を策定し,産業・しごと分野,暮らし・まち分野,行政経営分野の3つの分野を中心としたDXを展開しています。さらに青森県においては,若年層の県外流出が深刻な問題となっており,この対策のために魅力的な働き口を地元に創出することも求められています。
弘前大学では2022年4月に数理・データサイエンス教育センターを設置し,文部科学省の数理・データサイエンス・AI教育プログラム認定制度(MDASH)が求めている内容に沿った数理・データサイエンス教育プログラム(リテラシーレベル プラス)を全学生に対して実施しております。また,同認定制度の応用基礎レベルの実施と,これらの教育プログラムの点検・評価・改善および専門教育への接続等のサポートも行っております。
このような本学全体の取り組みを学外にも展開するため,理工学研究科では,社会人を対象として,学部レベルのデータサイエンス関連教育を実施する履修証明プログラム「データサイエンス技術者養成講座」を令和8年4月より開始いたします。理工学部学士課程のカリキュラムの中からデータサイエンスに関連する科目をいくつか選び,地方公共団体や地域の企業に属する社会人,高等学校教員が働きながら学べるプログラムとして構成いたしました。本講座を修了することにより,北東北特有の社会的課題を認識し,本学が有するビッグデータ等を具体的な事例として実装技術を修得し,データサイエンスおよびAI等を活用したイノベーションを地域に起こしていただけるようにすること,ひいては新しい魅力的な働き口の創出までつなげていただくことを目標としております。
2.教育目標/育成する人材像
(1)所属組織の所有する様々な情報のデータ収集,解析,分析を行い,課題を認識してデジタル技術を活用した解決策を検討し,実用化・社会実装まで先導することができる人材
(2)所属組織の所有する技術やデータを活用した新たな付加価値やサービスを生み出すことができる人材
3.受講対象者
地方公共団体や企業に所属している方,高等学校教員
(高卒相当以上の学歴をお持ちの方)
4.カリキュラムの特徴
弘前大学理工学部学士課程において開講する講義科目[180h]により,データサイエンスについて体系的に学ぶことができます。なお,全ての科目は,本学学部生と一緒に講義を受講することとなります。ただし一部の科目については,メディア授業(オンデマンド形式やオンライン授業)でも受講できるようにする予定です。
学士課程講義科目 [180h]
1.「データサイエンス基礎 [22.5h]」(オンデマンド/対面)
2.「データサイエンス応用B(データサイエンス発展I) [22.5h]」(オンデマンド/対面)
3.「データサイエンス実践(データサイエンス発展II) [22.5h]」
4.「応用計算演習(計算科学応用演習) [22.5h]」
5.「人工知能 [22.5h]」
6.「組込みシステム応用 [22.5h]」
7.「計算機プログラミング [22.5h]」
8.「自然エネルギー演習I [22.5h]」
※()内の科目名は,カリキュラム改正による変更前の科目名
【参考】令和7年度は該当講義を下記スケジュールで実施いたしました。令和8年度は変更となる場合もあります。
1.「データサイエンス基礎」 → 前期:火曜または木曜14:20~15:50
2.「データサイエンス応用B(データサイエンス発展I)」
→ 前期:火曜16:00~17:30または前期オンデマンド(8月~9月の3週間程度)
3.「データサイエンス実践(データサイエンス発展II)」 → 後期:月曜16:00~17:30
4.「応用計算演習(計算科学応用演習)」 → 前期:金曜14:20~15:50
5.「人工知能」 → 令和9年度開講
6.「組込みシステム応用」 → 前期:水曜14:20~15:50
7.「計算機プログラミング」 → 前期:月曜16:00~17:30
8.「自然エネルギー演習I」 → 前期:木曜14:20~15:50
5.実施体制について
〇 修了要件
総時間数180時間のうち60時間以上の講義等を履修し,かつ履修期間の最後に課すレポート課題を提出することが修了要件です。ただし,「データサイエンス基礎」と「データサイエンス応用B(データサイエンス発展I)」については,全ての講義の受講を必須とします。毎回,所定の方法で出席確認を行います。
〇 履修証明書の交付
修了者には弘前大学長から履修証明書が発行されます(単位認定するものではありません)。
〇 その他
①メンターについて
履修を進める上での相談相手(メンター)を設け,履修生の学習をサポートします。
②附属図書館の利用について
附属図書館を利用することができます。一度に5冊まで図書や雑誌を借りることができます。
6.履修生証の交付
本講座を履修する者には,弘前大学学則(平成16年度規則第2号)第48条に規定する聴講生とみなして,履修証明プログラム履修生証を交付します。
7.募集人員
5名程度(各年度)
8.履修期間
本講座の履修期間は1年間です。(ただし,申請により2年間の履修期間を認めます。)
9.受講料
受講料は,30,000円です。
(履修に2年間を要した場合も,受講料は30,000円となります。)
・納付期間
| 履修期間 | 納付期間 |
|---|---|
| 令和8年度分 | 令和8年4月上旬 |
10.履修開始までの流れ
(1)説明会
令和7年12月9日(火)予定
この説明会の模様は,理工学研究科ホームページにて後日公開する予定です。
(2)申請期間
令和7年12月9日(火)~令和8年1月23日(金)(必着)
(3)申請結果の通知
令和8年2月28日(土)頃までに,志願者へ通知を送付します。
あわせて履修予定者へ開講式や受講料についての案内を送付します。
(4)開講式とガイダンス
令和8年4月上旬予定
11.申請書類について
(1) 申請書類
申請書類は下記【別紙1】のとおりです。
(2) 提出方法
申請書類の郵送は「簡易書留」とし,封筒の表に「データサイエンス技術者養成講座 履修申請書在中」と朱書きしてください。
【提出先】
〒036-8561
青森県弘前市文京町3番地
弘前大学理工学研究科 総務グループ教務担当
詳細については,下記【募集要項】,【別紙2・3】を御参照・御確認ください。




















