物質創成化学科

学びのポイント

基礎化学重視

有機化学,無機化学,分析化学および物理化学の学習に重点を置き,基礎学力を有した人材を育成します。

基礎から応用へ

基礎化学に加えて,最先端機器を用いた分析手法の習得,機能性分子および材料の開発,環境を理解し調和をはかる化学,生物の機能を模倣した材料の化学,高分子の化学について学びます。

機能性材料,環境調和型化学の推進など多彩な研究活動

液晶表示媒体,フッ素の特性を生かした高分子材料,デジタルペーパー技術に応用可能な次世代表示材料など各種機能性材料を開発しています。また,水/二酸化炭素分散システムによる有機溶媒に代わる万能溶媒,太陽光を利用した水からの水素製造など,環境調和型化学にも取り組んでいます。

 

「なんで?」をいつも大切に
科学的に物事を考える力を養える

物質創成化学科4年 (令和3年度時点)
村上 辰成さん
[函館ラ・サール高校出身]

 化学物質の結晶が示す色変化の挙動解明を試みています。簡単にいうとリトマス紙のようなもので,化学的環境が色でわかると,様々な実験が効率的に進められるようになります。実験やその結果の解釈,次の実験計画を考えることは難しいですが,自分の実験によってまだ誰も知らないことを発見できるのは,大きなやりがいですね。化学は難しい学問ですが,だからこそ面白さを秘めています。将来は教員になり,化学への興味を持ってもらう若い世代を育成したいと思っています。

教員からのアドバイス

一人一人に向き合う
丁寧な指導で
最先端の化学へ導く

増野 敦信 教授

 本学科は有機化学・無機化学・分析化学・物理化学の4つの分野に大別されます。1年次は座学が中心で,高校の化学から大学の化学へとスムーズに移行できるようなカリキュラムが組まれています。2,3年次には様々な内容の化学実験に数多く取り組みます。広範な化学について3年次までに学ぶことによって,学生は自分自身で興味ある分野を適切に選択できるようになります。そして3年後期には研究室に配属され,最先端の化学を学ぶことができます。まずは自分の興味がどこにあるのかを考えてみてください。大学では興味と好奇心こそが学びを進める駆動力となります。物質創成化学科では理学から工学まで幅広い学問分野を用意して皆さんをお待ちしています。

取得できる資格・免許

中学校教諭一種免許状(理科)
高等学校教諭一種免許状(理科)

主な専門科目

基礎化学実験無機化学無機化学演習分析化学分析化学演習無機・分析化学実験構造物理化学構造物理化学演習反応物理化学反応物理化学演習物理化学実験有機化学有機化学演習有機化学実験フロンティア化学錯体化学固体化学応用無機化学機器分析化学分離分析化学環境化学応用分析化学応用物理化学分子分光学有機合成化学有機スペクトル解析学

教職員紹介

氏名 役職 専門 研究内容
阿部 敏之 教授 光電気化学・光触媒 有機半導体・p-n 接合体・水素製造をキーワードに独自のアプローチで水の光分解系の確立をめざす
伊東 俊司 教授 有機合成化学・機能分子化学 機能発現に向けた分子設計と合成化学的手法を駆使して機能性有機化合物の創出およびその機能開発をめざす
岡﨑 雅明 教授 有機・無機合成化学 元素戦略に基づき普遍的な元素を用いて欠くことのできない機能性分子・材料の創製に取り組む
川上 淳 教授 有機光化学 有機蛍光色素や蛍光性化学センサーなど光機能性有機化合物の創出と機能開発に取り組む
鷺坂 将伸 教授 コロイドおよび界面化学 有害有機溶媒に頼らない将来技術にむけて超臨界二酸化炭素中で機能する界面活性物質を開発
竹内 大介 教授 触媒化学・重合反応 遷移金属錯体を触媒に用いた新重合反応を開発しユニークな構造をもつ高分子や優れた機能性高分子の創製をめざす
増野 敦信 教授 固体化学 ガス浮遊炉を用いた世界最先端の無容器浮遊法で誰も見たことがない「すごい」材料を創り出す
北川 文彦 准教授 分析化学 オンライン試料濃縮法や新規分離媒体の開発による電気泳動分離技術の高感度化・高性能化について研究
野田 香織 准教授 環境毒性学・環境化学 河川生態系の微量元素循環に及ぼす鉱山,ダムなどの人為影響について研究
萩原 正規 准教授 生体機能化学 核酸や蛋白質をナノテクノロジーのパーツとして用いた機能性材料開発やバイオ医薬品などの創製
宮本 量 准教授 量子化学 現代のハイテクに欠かせない希土類・遷移金属
その特異な性質の起源となるf電子・d電子を探究
山崎 祥平 准教授 理論化学 理論計算により分子の電子状態を探ることでミクロの観点から見た化学反応の機構解明をめざす
太田 俊 助教 錯体化学・生物無機化学 錯体化学の観点から,マグネシウムを基盤とする循環型エネルギー社会の構築をめざす
呉羽 拓真 助教 高分子物理学・光散乱法 高分子材料の物性と構造を光(フォトン)をプローブとする光散乱法等により評価し,高分子材料の設計と応用に取り組む
関 貴一 助教 界面科学・分子分光 界面分光とプローブ顕微鏡を用いて,水とイオンが織りなす界面構造と界面におけるナノ超分子構造形成の原理を解き明かす.
関口 龍太 助教 構造有機化学 ユニークな分子構造をもつ新奇な有機π電子系化合物を創出し,その分子構造と物性・機能の関係を解き明かす
松田 翔風 助教 電気化学 カーボンニュートラル実現へ向けた炭素酸化物の高効率電解還元システム構築を目指す。

専門教育科目,履修モデル,カリキュラムポリシー・ディプロマポリシー

各種情報ページ

 
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