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8月5日(土)・8月6日(日) 公開講座「夏休みの数学2023」が開催されました。

 理工学部では、公開講座「夏休みの数学2023」が8月5日(土)・8月6日(日)に開催され、高校生、高校教員、一般の方々など、多数の参加者が受講しました。

 

【日時】
8月5日(土) 8月6日(日) 両日とも10:30~14:30

 

【講義】
8月5日(土) 江居 宏美 先生 「不思議な図形・フラクタル ~フラクタルの森のお散歩~」
8月6日(日) 金 正道 先生 「黄金比in弘前とハノイの塔を漸化式で徹底解明!」

 

 

8月5日(土) 江居 宏美 先生 「不思議な図形・フラクタル ~フラクタルの森のお散歩~」

<講義内容>
はじめに,シダ植物やコッホの雪片と呼ばれる図形を観察することにより,自己相似性をもち,形は複雑だが作り方は簡単,自然界に似た形がある,といったフラクタル図形の性質を見ていきました。また,身近にあるフラクタル図形を紹介しました。後半は,参加者の方がそれぞれコンピュータを操作し,フラクタル図形を描画する実験を行いました。

 

<江居先生からコメント>
暑い中,受講してくださった皆さま,ありがとうございました。休憩時間や講義終了後に多くの方からコメントや質問をいただき,参加者の方々が非常に熱心に講義を聞いてくださったことを嬉しく思いました。コンピュータ実験では,数値(パラメータ)を変えることにより,皆さんの個性ある図形(作品)を見せて頂きました。是非,日々の生活の中で身近にあるフラクタルを見つけてくださいね!
 今回は応募者多数のため抽選となりましたこと,お詫び申し上げます。今回ご参加いただけなかった方も,総合文化祭のイベント「楽しい科学・サイエンスへの招待」にて,コンピュータ実験の体験ができますので,その際にお越しいただければと思います。

 

 

 

 

8月6日(日) 金 正道 先生 「黄金比in弘前とハノイの塔を漸化式で徹底解明!」

<講義内容>
前半では,黄金数(黄金比)について解説し,前川國男(建築家)が設計した弘前にある近代建築のなかに黄金比をみつけて,黄金比という視点から前川建築の美しさを紹介しました。後半では,ハノイの塔というパズル(ゲーム)を漸化式を用いて,ハノイの塔を解くための手順とその最小回数を求めました。

 

<金先生からコメント>
前半では,弘前にある前川建築が,黄金比と白銀比を絶妙に組み合わせて用いることによって,西洋的な(近代的な)美しさと日本的な(厳粛な)美しさを印象付けていることを紹介しました。後半では,式と記号を用いて厳密に,ハノイの塔というパズル(ゲーム)を漸化式を用いて帰納的に(再帰的に)解きました。どちらの内容も受講者の皆さんが興味をもって聴講していただいている感じで,終了後にも積極的な質問をしていただきました。この講義をきっかけとして,前半の内容では黄金比を身近に感じて興味を持っていただければ大変うれしく思いますし,後半の内容では帰納的な(再帰的な)考え方が他の問題に対しても参考なることを期待しています。ご参加頂きまして,誠にありがとうございました。

 

 

 

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