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7月30日(土)・7月31日(日) 公開講座「夏休みの数学2022」が開催されました。

 理工学部では,公開講座「夏休みの数学2022」が7月30日(土)・7月31日(日)に開催され,万全の感染対策のもと,高校生,高校教員,一般の方々など,多数の参加者が受講しました。

 

【日時】
7月30日(土) [午前の部] 10:30~12:30
        [午後の部] 13:30~14:30
7月31日(日) 10:30~14:30

 

【講義】
7月30日(土) 守 真太郎 先生 「人工知能の誕生」
7月31日(日) 立谷 洋平 先生 「整数の世界~素数の不思議~」

 

 

7月30日(土) 守 真太郎 先生 担当 「人工知能の誕生」

<講義内容>
人工知能(AI)を設計するにあたって生物学上の脳の仕組みを解明しようとしていたMcCullochとPittsはMcCulloch-Pittsニューロンという数理モデルを1943年に発表しました。そしてRosenblattがこのモデルを用いて人工知能の原型であるパーセプトロンの学習規則を発表したのは1957年のことです。今回の夏休みの数学では午前の部ではパーセプトロンを題材に人工知能の学習の仕組みを解説し,午後のパソコン演習ではパーセプトロンを動かして体験してみました。

 

<守先生からコメント>
パーセプトロンという脳のモデルがデータから規則を学習していく様子を紙と鉛筆で体験してもらいました。AND回路の学習に18回も規則を変更する必要があり,少々大変ではなかったかと思います。午後の部では,その学習規則の変更をPythonというプログラミングで実行してみました。人工知能の中でどのような計算が行われているのか理解してもらえたのなら嬉しいです。

 

 

 

 

7月31日(日) 立谷 洋平 先生 担当 「整数の世界~素数の不思議~」

<講義内容>
講義では,素数に関する歴史や基本的な性質を振り返った後に,素数分布に関する様々な話題をとりあげました。今回は,素数の逆数和が発散する様子や素数定理の深淵さ・奥深さが感じられるような講義を目指し,多くの数値計算例を紹介しました。また,素数に関連するいくつかの未解決問題を挙げ,最先端の素数研究により何がどこまでわかっているか詳しく解説しました。

 

<立谷先生からコメント>
講義中には多くの方に質問して頂き,受講者の皆さんが強い興味をもって参加していることを肌で感じました。この講義をきっかけとして,素数をより身近に感じて頂ければ嬉しいです。ご参加頂きまして,誠にありがとうございました。

 

 

 

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