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9月26日(土)・27日(日) 公開講座「夏休みの数学2020」が開催されました。

 理工学部では,公開講座「夏休みの数学2020」が9月26日(土)・27日(日)に開催され,高校生,高校教員,一般の方々など,多数の参加者が受講しました。

 

【日時】
9月26日(土) 9月27日(日) 両日とも 10:30~14:30

 

【講義】
9月26日(土) 金  正道 先生 「ダ・ヴィンチ・コード:最適化のなかのフィボナッチ」
9月27日(日) 中里  博 先生 「ケプラーの探求を訪ねて」

 

 

9月26日(土) 金 正道 先生 担当 「ダ・ヴィンチ・コード:最適化のなかのフィボナッチ」 

 

 前半の講義では,映画「ダ・ヴィンチ・コード」(2006年)のストーリーで重要な鍵になる暗号(ダ・ヴィンチ・コード)にフィボナッチ数列が用いられていることを紹介しました。そして,興味深い話題として,フィボナッチ数列と黄金数との関係などに触れました。
 後半では,フィボナッチ数列とは一見関連がなさそうな分割問題とよばれる最適化問題を紹介しました。そして,分割問題の解き方を解説し答えを導きました。最後に,その答えにはフィボナッチ数列の一部しか現れないが,さらに詳しく検討すると,その答えから隠れていた(一部ではない)フィボナッチ数列が出現し,ダ・ヴィンチ・コードが現れることを紹介しました。

 

<金先生からのコメント>
 フィボナッチ数列は高校数学の数列の単元で履修されるのでよく知られているようでした。フィボナッチ数列と黄金数との関係などは受験勉強にも時々現れますが,おそらく答えの導出を主な目的に勉強していると思われるので,それらは実は不思議な興味深い性質であることが再認識されたように感じました。後半の分割問題を解く計算は少し長いものでしたが,最後まであきらめずに計算して答えを導出し,その答えから隠れていたフィボナッチ数列(ダ・ヴィンチ・コード)が現れる不思議さに深い興味を感じていただけたように思いました。また,多くの質問をいただき,とても熱心に聴講して講義内容をよく理解し,興味をもっていただけたように感じられました。
 分割問題のような答えの中からフィボナッチ数列が現れる自明でない他の問題を見つけることは「新発見」になるので,ぜひ挑戦していただき,いつか発見できることを期待したいと思います。

 

 

 

 

9月27日(日) 中里 博 先生 担当 「ケプラーの探求を訪ねて」

 

 ケプラーの惑星軌道探求に関係する,幾何的な作業(15分程度), 第三法則の観測値との照合作業(30分程度),積分計算の区分積分法による近似(20分程度)など,作業を中心に惑星の運動法則について調べてみました。

 

<中里先生からのコメント>
 感染症の全国での拡大を受け,本学でのオープンキャンパスなどが中止された後での,久々の高校生や市民向けのイベントであり,高校生の熱意や講座の常連的な参加者の知的な興味を受け取ることができました。
 高校生との接点を作ることができたことは幸いでした。

 

 

 

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