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8月4日(土),8月5日(日)公開講座「夏休みの数学2018」が開催されました。

【日時】
8月4日(土) 8月5日(日) 両日とも 10:30~15:00

 

【講義】
8月4日(土) 金  正道先生 「オペレーションズリサーチ」
8月5日(日) 中里  博先生 「微分法と積分法が拓いた自然科学」

 

 毎年恒例の公開講座「夏休みの数学2018」が8月4日(土)・8月5日(日)に理工学部で開催され,高校生,高校の先生,一般の方々など,多数の参加者が受講しました。

 

8月4日(土) 金 正道 先生 担当 「オペレーションズ・リサーチ」

 オペレーションズ・リサーチ (Operations Research)は,略してORと呼ばれ,「困っていること」(=問題)を科学的(数理的)に解決するための「問題解決学」です。経済学・経営学・理学・工学・農学・医学・芸術など文系理系を問わず,ありとあらゆる分野に応用されます。講義では,次のような面白い話題を紹介しました。「秘書問題(プロポーズ大作戦)」「スケジューリング問題(キャンプでカレーを作ろう!)」「集合場所問題(ハキミの定理)」「最小被覆円問題(ミニマックス型配置問題)」

 

 

金先生からのコメント
まず,なるべくいい人と結婚するためにはどのような戦略が最適かを紹介しました。次に,作業をするルールによっては2人でするより3人でするほうが,効率が悪くなってしまう例を紹介しました。次に,いくつかの地点にいる人々が集合するとき,総移動距離が最小になるような集合場所の求め方を紹介しました。最後に,消防署の最適な配置場所の求め方を紹介しました。直感と異なるものが最適であったり,意外な結果に驚いたり興味を持っていると感じられました。

 

8月5日(日) 中里 博 先生 担当「微分法と積分法が拓いた自然科学・自然哲学」

 

 微分法の確立と微分積分学の基本定理により解析学が基礎づけられたことを述べ,ニュートンの数学と力学への貢献を紹介しました。また,アルキメデスによる球体の体積公式など古代の先駆的な成果について説明しました。

 

 

中里先生からのコメント
受講した高校生より講座の後で,インターネット上で紹介されている平面上の曲線についての提示があり,数学ではどの分野で曲線を扱うか?関連して数学教師になるために進むべき学部学科は?などの質問,相談がありました。微分幾何学や代数幾何学という分野で曲線を扱うことや,理工学部で取得可能な教員免許の種類などにつき説明しました。

 

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