物質創成化学科 鷺坂将伸 教授らによる PFAS 代替材料の研究成果が,Journal of Colloid and Interface Science 誌に掲載されました
物質創成化学科の 鷺坂 将伸 教授は,英国ブリストル大学のJulian Eastoe教授,仏国コートダジュール大学のFredric Guittard教授およびThierry Darmanin博士と共同で,PFAS(有機フッ素化合物)の代替材料の開発に関する研究を行い,その成果がJournal of Colloid and Interface Science 誌に掲載されました。
本研究では,環境や健康への悪影響が指摘されているPFASに代わる,低表面エネルギー材料の設計・開発に取り組み,PFAS特有の性能の一部「撥水性」や「表面張力低下」などを再現できる炭化水素系材料の開発に成功しました。従来のPFASを使用せずにフッ素系材料に匹敵する性能を実現する新材料は,今後の持続可能な世界の構築(SDGs No. 3, 6, 12)に大きく貢献することが期待されます。
▼論文情報
雑誌名:Journal of Colloid and Interface Science
題 名:New fluorine-free low surface energy surfactants and surfaces
著者名:Masanobu Sagisaka, Thierry Darmanin, Frederic Guittard, Julian Eastoe
DOI:https://doi.org/10.1016/j.jcis.2025.03.018
(参考)英国ブリストル大学のプレスリリース
「Scientists make water-repellent breakthrough to replace toxic ‘forever chemicals’」
https://www.bristol.ac.uk/news/2025/april/pfas.html