国際青少年サイエンス交流事業(さくらサイエンスプログラム)さくら招へいプログラムを実施
令和6年9月2日~9月11日に,国際青少年サイエンス交流事業(さくらサイエンスプログラム)さくら招へいプログラムで,本学との継続的な研究交流を希望するインドのタミル・ナードゥ農業大学から8名を招へいし,10日間のプログラムを実施しました。
本プログラムでは,本学理工学研究科気象学研究室の谷田貝教授のもと,アジアの日降水量グリッドデータ(APHRODITE)の作成手法等を学ぶワークショップが実施され,本学教員・研究室所属の学生たちとの活発な意見交換・研究交流が行われました。
これまでも南アジアや,中央アジアから研究者を招へいしてAPHRODITEデータ作成手法に関するワークショップを実施してきましたが,今回はそれに加えて,機械学習の基本手法の修得も含めたプログラムを実施しました。
特に近年,気象気候分野や農業分野でも機械学習が急速に展開されるようになり,精緻なデータが必要であることから,専門が多岐にわたるタミル・ナードゥ農業大学の7名の学生に,本学理工学研究科今井教授ら学内外の研究者の協力を得て,データ解析の対象地域をインド南部に限定して技術研修を行いました。
また,気象庁気象研究所も訪問し,タミル・ナードゥ農業大学から2カ月派遣されている若手研究者との研究交流を行い,帰国後の数値実験データの共同利用,研究テーマについても意見交換するなど,充実した研修となりました。
これらの農業生産予測のための気象観測データ解析技術研修を経て,本プログラム終了後も効果的にインドでも解析研究も進められることとなり,今後も継続的に研究交流を進めることが期待されます。

