いきあたりばったり読書日記 (仮題) (2007 年版)

ジャンルは著しく偏っています。主として以下のように分類できそうです。 There are counter hits, thank you. (scince 2000-Feb-07)
Venus of Milos

ダーティペアの大帝国 : 高千穂遙 : 早川書店

えっと, シリーズ第7作で, 前作からの続きの後編ということ. 剣と魔法の世界のゲームワールドで活躍するのだけど, まあ, 事件の謎の依頼者は, 予想通りなのだが, 最後のハチャメチャ破壊の原因は, ちょっと無理矢理な展開だよなぁ.

2007-12-09


ニュートンズ・ウェイク : ケン・マクラウド : ハヤカワ文庫SF

ふーん, 最新鋭のスペオペって, こういうのなん? ハイテクやガジェットが散りばめられており, また, 人の意識(?)のダウンロードと いうかバックアップとかが, 惜しげもなく詰め込まれているけど, 逆に軽くなってる. あ, だからスペオペなのか?! 強制昇天とかの過去の事件の説明が省かれていて, どういうことだ? と 悩んだりもするのだけど, そういうのも気にせず突っ走れって事なのかな.

2007-12-09 記す


「科学的」って何だ! : 松井孝典/南伸坊 : ちくまプリマー新書

松井と南の対談形式. 血液型性格判断からはじまって, 占い, そして 未来予想について, 宇宙へと話は広がる. 広がるんだけど, それらの認識という点で, 松井は脳内モデルを持ち出す. 言わんとすることはわかるんだけど, 本書のはじまり方と書名からの期待からすると, それがちょっと違和感があった. 最後に「ハス」に対する興味を例に, 研究とはこんな感じ(あくまで感じ)という ことを, 示したのは面白かった.

2007-11-22


魔法 : クリストファー・プリースト : ハヤカワ文庫FT

なにがどう魔法なのか, 始めはわからなかった. 読み進めていくうちに, あらっという展開に...... んで, 終章に近付くと, はたしてどの現実が本当なのだろうか ? と思えてきた. そして迎えるラストなわけだが, うむぅ, どう考えたら良いんだろうか.

2007-11-16 記す


フェアリイ・ランド : ポール・J・マコーリイ : ハヤカワ文庫SF

遺伝子ハッカーとフェムボットと呼ばれるナノマシン, そしてフェアリイと呼ばれるいわば人造人間, これらが蠢くパンク. 登場人物の冒険というよりは, そういう世界を描きたかったのかな, と.

2007-11-16 記す


フライジング条約事件―マイクロフト・ホームズの機密ファイル : クイン・フォーセット : 光文社文庫

副題どおり, 動かざる事山の如しなマイクロフトが, 活躍. でも実際は, 秘書君の冒険(?) 執事のエピソードが謎だった.

2007-11-02


環境問題はなぜウソがまかり通るのか2 : 武田邦彦 : 洋泉社

環境問題はなぜウソがまかり通るのか : 武田邦彦 : 洋泉社

世の中で常識として信じられているらしいこと, 異義を唱えてみた. 定量性とかの面での批判もあって 2 を出したらしい. 発想としては, 理解できる面もある. だって, ごみを分別して捨てると, 回収車は(のべ)二倍走らなくちゃで, それだけガソリンも人件費もかかるのは自明だから, とかね.

2007-10-26 記す


生物と無生物のあいだ : 福岡伸一 : 講談社現代新書

ひとりの生物学研究者のポスドク遍歴であるとともに, ポイントとなる研究者とその研究を紹介しつつ, 「生物とは何か」についての一考察.

2007-10-24 記す


反社会学講座 : パオロ・マッツァリーノ : ちくま文庫

ええと, 念のために言っておくと, 「反社会・学」ではなくて「反・社会学」である. きちんと社会学の手法を適応した議論を展開させているにもかかわらず, その結論は一般に流布されている常識とは逆, との論をつづる. まあ, 常識を疑ってみようという, しかし荒唐無稽ではなく論理的に, という 健全な懐疑主義者の養成講座(社会学編)ということだ. 理系編のひとつがニセ科学批判なのだけどね. 続編l(の文庫化)にも期待.

2007-09-15 記す


敵は海賊・正義の眼 : 神林長平 : ハヤカワ文庫JA

これもシリーズ久しぶりの新刊. これはあいかわらずのノリだし, 読者を煙に巻いて考えさせる点もしっかり仕込まれている. 唯一残るなぞは,「眼」は何なのか ? ってことだ.

2007-09-15 記す


銀河おさわがせ執事 : ロバート・アスプリン&ピーター・J・ヘック : ハヤカワ文庫SF

あいかわらず, ハチャメチャな展開なのだが, 今回はあまり面白くなかったのはなぜだろう ? いや, シチュエーション・コメディーではあるのだけどね.

2007-09-15 記す


ブラッドタイプ : 松岡圭祐 : 徳間書店

心理学に基づくカウンセラーが活躍する話なのだが, 話題が ...... 血液型性格判断. 骨髄移植で血液型が変わってしまうがゆえに, その治療法を拒否するという 患者が登場するのがショッキングである. ストーリー中に出てくるバーナム効果に関する大規模な調査が, 実際にもネット上で実施され話題になったらしい.

2007-09-15 記す


「世界制服」は可能か? : 岡田斗司夫 : ちくまプリマー新書/筑摩書房

古今東西の、世界征服を目指して、しかし正義の見方に邪魔されて挫けた悪の組織を分析。 まじめに考えれば考える程、現代社会での世界征服ってわりに合わない (笑)。 末尾になると、論調が現代社会論的になってくるのだが、結論は前述のとおり「ペイしない」。 そこで一歩踏み込んで、別な形の「世界制服」を提案してもよかったと思うのだが、 そこはそれ、論者の目的が違うからしかたない。 世界征服の新しい定義について考えてみよう、とだけここで言ってみる。

2007-08-11 記す


赤い夢の迷宮 : 勇嶺薫 : 講談社ノベルス

ジュヴナイルの人気作家が、大人のための^H^H^H^H^H子供向きでないミステリを発表。 トリックのいくつかは、途中でだいたい見当が付いたが、 末尾のオチは、むむ、ちょっとキモチワルイですね。 それを狙ってるのはわかるから、いいんですけど、エンターテイメントではないね。 まあそういう作品です。

2007-08-11 記す


シャーロック・ホームズと賢者の石 : 五十嵐貴久 : カッパ・ノベルス/光文社

短編集です。 聖典におけるいくつかの謎が解き明かされるし、他のキャラとのかかわりなども楽しめる。 末尾に日暮雅通のエッセイもあってお徳かも。

2007-08-11 記す


新帝都物語 維新国生み篇: 荒俣宏 : 角川書店

先の帝都幻談に続く話で、このあと最初に発表された帝都物語の時代へと移りゆくのだが、 舞台は維新の江戸開城後から五稜郭の戦いまで。 新選組の土方と平田〓胤(〓は金へんに夷がつくり)が加藤重兵衛保憲との戦いだ。 東北から北海道が舞台なので、加藤は自らの望む「国生み」を目指しているし、 呼び出す怨霊も平将門に限らない。 後の(笑)、将門と帝都東京へのこだわりは、どこから生じたのだろうか。 そうそう、今回加藤は冥府へ送られるのだが、どうやって復活したのかも、 新たな謎として残るね。

2007-08-11 記す


陰陽師 夜光杯の巻 : 夢枕貘 : 文藝春秋

まあこれだけシリーズが長く続くと, 以前に関係した人が再登場なんて いくらでもあるよね. でもモノノケは, 新しいモノが登場だから, 飽きない.

2007-07-21 記す


捩れ屋敷の利鈍 : 森博嗣 : 講談社ノベルス

二つのシリーズの登場人物の共演. ある関係からある登場人物の年齢/世代を予想するのだが, そのことに関してはうまく 避けているし, 最後に明かされたとされる秘密についての記述も回避されている. ミステリの部分については, 評価は半々かな.

2007-07-21 記す


そして二人だけになった : 森博嗣 : 講談社ノベルス

なんだか, 仕掛けが二転三転. 結局何なの ?! という気がしないでもない.

2007-07-21 記す


Lepton先生のCの強化書 : Lepton : 翔泳社

プログラム言語の C において, 変数の型にコダワッタ結果, なかなか面白いモノが できたという感じ. 曰く「取り除いたモノは残ったモノ型」, 蓋し名言 !?

2007-07-14 記す


サイエンス夜話 : 竹内薫・原田章夫 : ソフトバンククリエイティブ

対話形式だから読み易いけど, 宣伝しているほど文系のための解き明かしな気はしなかった. 三人目の登場人物の設定はおもしろいけど, あの最後のオチはどうなのかな. ジョークにしても, キレが今一歩 ?!

2007-07-14 記す


六人の超音波科学者 : 森博嗣 : 講談社ノベルス

アレが失われていたのは, 生体認証かと思ったよ (ハズレだったけど). 誰がいつ死んだのか ? がポイントらしい.

2007-07-14 記す


恋恋蓮歩の演習 : 森博嗣 : 講談社ノベルス

密室といえば密室なんだけど, そうやって密室を作るとはネ. そして, あの人がそういう役だったとはというのは, 人間関係についてちょっと凝りすぎじゃないか ?

2007-07-14 記す


今夜はパラシュート博物館へ : 森博嗣 : 講談社ノベルス

ま, 短編集なので.

2007-07-14 記す


魔剣転翔 : 森博嗣 : 講談社ノベルス

あんな所が密室になるとしたら, それしかないよなとは思ったけど, 完全には解けなかった. 憬れの先輩に対するれんちゃんの気持ちが少し痛々しい.

2007-07-14 記す


夢・出逢い・魔性 : 森博嗣 : 講談社ノベルス

一番びっくりしたのは, 味方と思った探偵さんの正体(?)だったりする.

2007-06-29


月は幽咽のデバイス : 森博嗣 : 講談社ノベルス

そういう人物設定だから, 例のものが盗品であることと出所の見当はついた. エレベータートリックは, 仕掛けが大きすぎじゃないか ?

閑話休題, ようするに常識にとらわれない発想を狙ってるワケね. ミステリで探偵が必ずしもイイヒトじゃない, 警察を助けない, 悪事にも手を染める, などなど. ていうか, 健全派はれんちゃんとしこちゃんにおまかせと, このシリーズではそういう人物設定なのね.

そうそう, もうひとこと. 今シリーズでは, モノローグ的な, 登場人物の心象風景的な, 一見詩的な, 短いフレーズを並べ/重ねた独白の記述がある. 人物の心理描写 (あ, 文字通りだ ?!) なのだろうが, そこには少々危ない緊張感が張りつめている. 心理的に追い詰められている感がただよっている. 渇いた感が強い. 人物描写を深めようとしているのか ? 必ずしも成功したとは言えないのでは ? それとも別な目的がある ??

2007-06-28 記す


人形式モナリザ : 森博嗣 : 講談社ノベルス

舞台の上の上で *いつ* 起こったか, どれがモナリザかも予想通り. でもルーさんが, ああ関連するとは思わなかった. これじゃあ前作で本物が戻ってきたって, あまり変わらないような...

2007-06-27 記す


黒猫の三角 : 森博嗣 : 講談社ノベルス

ここからまた, 新シリーズらしい. でも一部の登場人物は, 前の短編集収録作品で登場済み. しかしトリック(物語の仕掛け)は, いきなりコレかいとツッコミいれましたヨ. だってシリーズ続くのは知ってたから, 主役級と見られていたヒトが......ねぇ. まあ要するに, 見事に予想を裏切られたってことは, 楽しめたってことですけど. うんうん.

2007-06-12 記す


地球儀のスライス : 森博嗣 : 講談社ノベルス

短編集.

2007-06-12 記す


有限と微小のパン : 森博嗣 : 講談社ノベルス

こっ, ここまで大掛かりにやるのかぁ〜. 反則じゃないかぁ〜? というのが 解決編とオチの感想.

2007-06-12 記す


数奇にして模型 : 森博嗣 : 講談社ノベルス

ひさびさに読みました.

2007-06-12 記す


パズル・パレス : ダン・ブラウン : 角川書店

米国家安全保障局にある暗号解読コンピュータが全ての暗号を 現実的な時間内に解読してしまう(しかも総当たり方で!!)という設定と, そこの有能な解読員たちの行動パターンが少しちぐはぐな所が, 難点といえば難点. でも, 意外性のある犯人とか陰謀とか, ハラハラドキドキ感は優秀で, その後の作品で研きがかかったのねと思わせる.

2007-05-30


デセプション・ポイント : ダン・ブラウン : 角川書店

NASA の去就が争点となってしまった米大統領選挙中に, NASA ならではの 世紀の大発見 ! 隕石中に化石が発見された !!
さすがページターナーというか, あっとおどろく仕掛けや犯人. さすがですね.

2007-05-25


なぜこの方程式は解けないか? : マリオ・リヴィオ著, 斉藤隆央訳 : 早川書房

副題が『天才数学者が見出した「シンメトリー」の秘密』。 要するに, 五次方程式の解法を求める過程で見出された群論のお話なのだが, それだけではなく, 自然の記述(物理)にいかに用いられているかと, 相対論からひも理論まで話を広げているわけだ。 それはそれで良いのだけど, 五次方程式が公式で解けないことの理論がもう少し欲しかったし, 自然の記述については物質・分子の話ももう少し欲しかった。

2007-05-21


メディア・バイアス : 松永和紀 : 光文社新書

副題に「あやしい健康情報とニセ科学」。 最近の「あるある」事件の記憶も新しいところで, マスコミ報道/バラエティ番組がなぜああなってしまうのかを解き明かす。 テレビでやってた, 新聞や雑誌で見た, ではちっとも内容の正しさの 根拠にならないことを, あらためて確認した。

2007-05-21 記


帝都幻談 : 荒俣宏 : 文藝春秋

物語の構成や流れや登場人物の配置などを見ると, いわゆる映画版の帝都物語の再話と言ってもいいかもしれない。 もっとも, 初期の段階/前半で江戸を破壊しようと暗躍するのは, ななな〜んと, 加藤某ではなくって平賀源内なのだが ...... 博物学に通じた面では荒俣御大と重なる面があると思うのだけど, ここでは破壊者側なのだ。 加藤某は, ストーリーの中途から登場し, 後半(源内がいったん敗退した後)では 主役級なのだけどね。
で, 江戸期の有名人が活躍するのは良いとして, 帝都物語の元からのファンとしては, 時代が下るにつれて 旧物語での登場人物の若かりし姿が登場するのも, ちょっとうれしいかも。 まあ平田篤胤は旧物語では過去の人物としてその思想のみの登場だが, ここでは主役級; お終いの方でチョイ役で登場の平井保昌は, 後に平幹演じるところの陰陽師に 成長するのかぁ; などなど
そうそう, イラストが水木しげるなのも, 買いの要素カモ。

2007-04-30


七時間目の UFO 研究 : 藤野恵美 : 講談社青い鳥文庫

某所で話題になっていたのですが...... うっひゃぁ〜〜〜 !! こりゃよくできてるねぇ, いいねぇ。 とってもいい話だわ。
あきらくん, なやむことなやむこと。 でもそれをさりげなーく理解してサポートする灰原さんもいいキャラだ。 いいことイッパイ言ってるし。
これはシリーズ三作目なんだけど, 前作前前作も読まなくちゃ。

2007-04-19


「美しい」って何だろう? : 森村泰昌 : 理論社

美しさにもイロイロあっていい。との主張がイイね。

2007-04-17


テインカー : ウェン・スペンサー : ハヤカワ文庫SF

まさに帯にあるとおり「SF+FT+恋+冒険」でした。

2007-04-14


どくとるマンボウ回想記 : 北杜夫 : 日本経済新聞出版社

「どくとるマンボウ○○記」っていうのは, 自伝的ユーモアエッセイで, 中央公論社から出るものと相場が決まっていたのにね。 それはさておき, うむぅ, この内容はちと対応に困るね。 あちこちに書いてきたことの繰り返しみたいで…ていうかユーモアないし。 でもファンは買ってしまうのであった。 部屋が本で埋もれてる人にとっては, 表紙の写真は励みになるし(違

2007-04-04


私と月につきあって : 野尻抱介 : 富士見ファンタジア文庫

天使は結果オーライ : 野尻抱介 : 富士見ファンタジア文庫

女子高生、リフトオフ! : 野尻抱介 : 富士見ファンタジア文庫

いわゆる「ロケットガール」のシリーズで, 入手困難になってたのが いつのまにか新装版ででてました。アニメ化らしい。
んで, 期待にたがわず「燃える」「泣ける」ですね。 登場人物はアレなんですが(笑), 物理的技術的な内容自体はしっかりしてる。 うむぅ。

2007-03-22


沈黙のフライバイ : 野尻抱介 : 早川文庫JA

ハードSF短編集なんだけども, どれもカッチリとできていて良いですね。 現実の技術・社会ぷらすほんのちょっとした架空の技術でここまでできるかと。 そしてそれぞれにオチというか, ビジョンがさらに広がるネタがさらっと 最後に滑り込ませてある。そんな余韻の持たせ方もあるのかと。

2007-03-22


小説 蟲師 : 辻井南青紀, 漆原友紀 : 講談社

マンガも面白いのだけど, これは大友克洋が監督する映画のノベライズ。 原作マンガのいくつかのエピソードとエッセンスをうまくまとめた感じ。 映像にも注目しよう。

2007-03-16


反・進化論講座─空飛ぶスパゲッティ・モンスターの福音書 : ボビー・ヘンダーソン : 築地書館

インテリジェント・デザイン (ID) のパロディ。 ていうか、みんなでスパモン教に改宗しよう (?!)

2007-03-12


文章読本さん江 : 斎藤美奈子 : 筑摩書房

古今東西の「文章読本」の、批評的生態調査の報告書とでも言うべきか。
同分野の一群の書物は、何故生まれてどんな変遷をたどっているのか。 先行の類書からの系譜を受け継ぐだけでなく、執筆当時の社会における 「文章」の位置づけにも踏み込んだ考察はユニークである。

2007-03-05


人のことば、機械のことば : 石山文彦 : コロナ社

副題に「プロトコルとインタフェース」。 通信工学の入門書のように見えて, 対人コミュニケーションやリテラシーについて語っている。 という切り口がとても面白い。

2007-03-02


水はなんにも知らないよ : 左巻健男 : ディスカヴァー・トゥエンティワン

いわゆるニセ科学批判本なのだけど, タイトルが絶妙。もっとも内容は, このへんとか このへんとか このへんとか で言っていることのまとめ的内容だったので, 特に新鮮味はなかった。 でも, そんな事情を知らない人には貴重かも。 いっそのこと, これらの web を紹介してもよいのにね。

2007-02-27


公爵家の相続人 : ローリー・R・キング : 集英社文庫

メアリ・ラッセルのシリーズ。 以前にパレスチナで出会った人物との再会と, その友情という個人的事情が きっかけで事件に関わることになる。お話自体はおもしろいです。 しかし, ホームズの推理の冴えを見せる場面は, ほとんど無い。

2007-02-19


ホームズ二世のロシア秘録 : ブライアン・フリーマントル : 新潮文庫

第二段なわけだが, マイクロフトが活躍するするっていうのが驚きだ。 下宿とクラブの往復しかしないはずなのに(笑)。

2007-02-13


魔術師エベネザムと禁断の都 : クレイグ・ショー・ガードナー : 早川文庫FT

スラップスティックコメディーの第三段(完結編)なのだが、ゆるーい面白さというのが 言い得て妙だ。ようやくカスバートのみが、面白かった。

2007-02-11


論文の教室 : 戸田山和久 : NHKブックス

「レポートから卒論まで」との副題で, 大学新入生の作文ヘタ夫君が先生のキビシイ 指導の元, 論文の書き方をマスターしていくという感動の物語 (誇張あり) ! 確かにオシマイまで面白く読み通せました。

2007-02-05


世界でもっとも美しい 10 の科学実験 : ロバート.P.クリース : 日経BP社

取り上げられている科学実験は, エラトステネスによる地球の外周の長さの測定, ガリレオの落体の実験, ガリレオの斜面の実験, ニュートンのプリズム分光の実験, キャヴェンディッシュのねじれ秤による重力の測定実験, ヤングの二重スリット実験, フーコーの振り子実験, ミリカンの油滴実験, ラザフォードのアルファ粒子の散乱実験, 一個の電子の二重スリット/ダブルプリズムによる量子干渉実験, ふう。

2007-02-01


ゲド戦記外伝 : アーシュラ K. ル=グウィン 著, 清水真砂子 訳: 岩波書店

アースシーの風 ゲド戦記V : アーシュラ K. ル=グウィン 著, 清水真砂子 訳: 岩波書店

帰還 ゲド戦記 最後の書 : アーシュラ K. ル=グウィン 著, 清水真砂子 訳: 岩波書店

さいはての島へ ゲド戦記III : アーシュラ K. ル=グウィン 著, 清水真砂子 訳: 岩波書店

こわれた腕輪 ゲド戦記II : アーシュラ K. ル=グウィン 著, 清水真砂子 訳: 岩波書店

影との戦い ゲド戦記I : アーシュラ K. ル=グウィン 著, 清水真砂子 訳: 岩波書店

ゲド戦記です。物語コレクションシリーズで読みました。 結局, 「癒し」の物語だったのね。おぉ, ファンタジーの王道じゃん。

2007-02-01 記


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