Facilities
研究室に設置している研究機器
有機合成においては低温で反応させる必要があるものが多数あります。このような場合,低温反応装置を用いて反応を行います。-40度及び-80度まで冷却できるEYELA製の低温反応装置を所有しており,自由に使える状態にしています。化合物分取において中圧クロマトが便利です。定番の山善製の中圧クロマトを一台所有しています。

合成では有機溶媒の除去が頻繁に行われます。また,ナノグラフェンを得るには水の除去も頻繁に行います。当研究室では,EYELA製のエバポレータとヤマト科学製の冷却トラップを組み合わせた高沸点溶媒除去・有機溶媒除去兼用のエバポレータを稼働させています。有機溶媒の除去には,ヤマト科学製のエバポレーターとビュッヒ製のダイアフラム真空ポンプを組み合わせたエバポレータを稼働させています。EYELA製やビュッヒ製の二次トラップの溶媒除去能力は強力で,ドラフト外にエバポレータを設置していますが,臭気性の強い溶媒の除去中でも匂いがしないため,大変重宝しています。


合成した化合物の物性評価のためには分光測定が不可欠です。さらに,ナノグラフェンの構造解析には赤外分光に頼る必要があります。当研究室では紫外可視分光計と蛍光光度計(共に温度可変測定可能)、および赤外分光計が稼働しています。絶対量子収率測定用の積分球を今後購入する予定です。
計算環境に関しては,現在6台のLinuxでGaussian16が稼働しています。研究室で扱う化合物は多数の原子から構成されるため,それらの量子化学計算には強力な計算能力と広大なメモリ空間,そして高速な読み書きが可能なデバイスが必要です。数日~数週間に渡る計算が必要なことも多く,安定性も重要です。そこで,水冷化を含めたチューニングを施し,必要に応じてアップグレードを進めています。WindowsベースのworkstationではConflexを稼働させています。
赤外分光計:日本分光製 IR-4600 + ATR装置
紫外可視分光光度計:日本分光製 UV-760 温度可変測定可
蛍光光度計:日本分光製 FP-8550 温度可変測定可

Xeon Silver 4316 (20 cores) x 2, 256GB ECC RDIMM, 2TB scratch (1TB Nvme
x 2 hardware Raid 0), 1TB checkpoint (Nvme), 0.5TB Data (Nvme)
Xeon Gold 6154 (18 cores) x 2, 384GB ECC LRDIMM, 2TB scratch (2TB Nvme),
1TB checkpoint (Nvme), 0.5 TB Data (Nvme)
など




一般的な有機合成を行うことができる環境を配備しつつあります。脱液体窒素・脱オイルバス・脱水冷化を目指しており,液体窒素バスの代わりにEYELA製の冷却トラップを設置し,有機合成にはアルミブロック(+アルミビーズ)と空冷装置との組み合わせによる合成環境を整えつつあります。強制的な冷却が不可欠な場合では,冷却水循環装置を用いています。冷却トラップは常時-80~-85度で運用できるため,液体窒素を使用することがなくなりました。
電子天秤は島津製(少数以下4桁)とザルトリウス製(小数点以下5桁)をそれぞれ一台所有しています。結晶学などの固体化学では顕微鏡観察は必須です。そのため,ライブ観察および撮影が可能な設備を所有しています。
その他

物質化学研究室では,研究室に配属される学生一人につき一台のPCを貸与しています。資料検索から作成,学会準備などを研究室内で円滑にできるようにしています。

大学の共通機器
準備中