実験室
高圧窒素ガスライン
高純度窒素ボンベから直接ステンレスチューブで配管することことで、各実験台まで窒素が供給されます。このステンレス配管はプロの仕事で、僭越ながら漏れチェックをさせていただきましたが、完璧でした。
(409, 410号室)
マニホールドの設営
実験台上では加工しやすい銅チューブで配管しました。学生さんの緻密な作業のおかげで、全く漏れなく配管することができました。写真は窒素ラインと真空のラインを並列にもつマニホールドという硝子器具です。この実験器具を使うことで、厳密に窒素雰囲気下で化学実験を行うことができます。硝子器具は京都の中村硝子製作所で特注で作ってもらいました。硝子器具を固定するステンレスパイプは手作り、組み上げました。
(410号室)
機器
エバポレータ
反応溶液の減圧乾固を円滑に行うことができます。溶媒トラップが導入され、低沸点溶媒も逃しません。近々、2号機を購入予定です。
(410号室)
乾燥器
ガラス器具の乾燥に用います。現在は120℃に設定して、使用しています。
(410号室)
フリーザー
熱的に不安定な化合物の保存と再結晶で使用します。現在は-30℃に設定してあります。X線構造解析で使用する結晶も、このフリーザーの中で数日かけて成長させたりします。
(410号室)
電気化学測定装置
化合物の酸化あるいは還元のされやすさ、併発する化学反応の有無を評価できます。また、合成スケールで化合物を酸化あるいは還元(バルク電解)することもできます。
(409号室)
ダイレクト質量分析計
ESIおよびASAPプローブを有する質量分析計です。低極性から高極性化合物まで、また、固体試料から液体試料まで、様々な化合物をほとんど空気に触れることなく測定でき、分子量に関する情報を得ることができます。
(409号室)
窒素発生装置
この装置により空気中から窒素をとり出し、高速液体クロマトグラフ質量分析計に供給します。窒素ボンベを使用すると、数時間でなくなってしまうので、この装置を導入しました。
(409号室)
赤外分光光度計
固体および液体サンプルの赤外吸収スペクトルを測定することができます。
(共通機器室2)
X線回折装置
X線により化合物の構造を観測することができます。まるで手にとるかのように、分子の形がわかります。
(共通機器室2)
グローブボックス装置
装置内は不活性な窒素あるいはアルゴンガスが充填され、酸素および水分濃度は1ppm以下に管理されています。
したがって、この装置の中では、空気中で不安定な化合物を簡単に取り扱うことができます。
(共通機器室・302号室)
紫外可視近赤外分光光度計
新しく合成した化合物の紫外可視吸収スペクトルを測定することで、化合物の電子状態を調べることができます。
反応機構を調べるための速度論にも利用します。また、光反応により化合物を合成する際に、原料の紫外可視吸収スペクトルを測定することで、最適な光の波長を見積ることができます。
(302号室)
ガスクロマトグラフ
気化しやすい化合物の分析と定量を行うことができます。
(302号室)
ガスクロマトグラフ質量分析計
反応により得られた混合物を気化しやすさの違いにより、ガスクロマトグラフで分離したのち、それぞれの化合物の分子量を測定できます。
ダイレクトマス用のオプションを追加することで、ガスクロマトグラフを通すことなく、固体や液体のサンプルを直接注入し、分子量を測定することが可能となります。
(409号室)
リサイクル分取HPLC
化合物を形とサイズの違いから分離精製するための装置です。リサイクル法を用いることで、カラムから溶出し分離不十分な成分を、何度もカラムに通すことで、高い分離能を得ることができ、溶媒も節約できます。
我々の研究室では主に、遷移金属錯体の分離精製に用います。
(409号室)