物質理工学演習 B II: 量子化学的分野, 2003 年度


日程

目的

内容

読書

演習のこのパートでは, みんなに科学に関する興味を養ってもらうために, 読書の課題を課します。

物質科学・物理化学・量子化学・量子力学・物理学・化学など (関連分野や派生事項を含む) に関する一般向け解説・啓蒙書を一冊以上読み, その読書感想・評論・調査報告などをレポートにまとめなさい。

レポートは A4 版の用紙 2 枚以上の分量であることとします。 「おもしろかった」などというヒトコトしか書かないようなものはダメです。 この課題の提出期限は, 1 月 14日 の授業時間終了時とします。

対象とする書籍は例をあげると, 講談社のブルーバックス・岩波新書・岩波文庫・ 岩波同時代ライブラリ・中公新書などの物理・化学・科学に関するものや, 科学者の伝記的なものが考えられます。 また単行本でももちろん良くて, たとえば、``ハインズ博士「超科学」をきる''とか, みすず書房のハイゼンベルク・シュレディンガー・プリゴジン・朝永らの著作など でも結構です。 ただし例外的に 立花隆 の科学に関する書籍は, 課題に示した分野に限らずすべて対象に含むものとします。

書籍の選択で他人と差をつけた個性を発揮することは, 大いに推奨されます。 ブルーバックスの「SF 量子論入門」の量子論的におかしいところを洗い出して 指摘するとか, 「量子力学の冒険」に出てくる式を実際に追いかけてより詳細なところまで 突っ込んで解いてみるとか, アイデアはいくらでもあると思われます。

なお文芸評論の手法に関しては,

「文学部唯野教授」, 筒井康隆, 岩波同時代ライブラリー
が, 評論の (感覚的評論から構造主義までの) 歴史的発展も踏まえていて面白い。 また論文やレポートの書き方については, をはじめとして多くのものが出ているので参考にするとよい。

質問と回答

``人はどう答えるかではなく, 何を問うかでもって評価される''
ちゃんと出席とカウントされているか, 友だちはどんな質問をしたか, 質問にどんな回答が返されたか, 確認してください。

参考書

量子力学・量子化学に関するもの (入門編) 量子力学・量子化学 (中上級編・古典的名著など) 読み物
[2002 年度] [2001 年度]
rmiya@cc.hirosaki-u.ac.jp