総合型選抜入試による入学者からのメッセージ

新崎さん(2022年度数物科学科2年生)へのインタビュー

- 数物科学科を志望したのはいつごろでしょうか。きっかけは何でしたか。

はい,私が数物科学科を志望したのは,高校3年生になってすぐでした。志望校についてずっと悩んでいたのですが,弘前大学を担任の先生に勧められて調べてみたら数物科学科の存在を知りました。私は宇宙について興味があって,中でも素粒子論や超弦理論について学びたくてそれを知るための勉強ができる数物科学科に進学しようと決めました。

-総合型選抜があることをどのようにして,いつ知りましたか。

志望してすぐ知りました。パンフレットやホームページを調べ,それを見て知りました。

-オープンキャンパスには参加しましたか。

参加しませんでした。

-総合型選抜の入試対策のために何か特別な勉強しましたか。そうであればいつ頃から始めましたか。またどのような勉強をしましたか。

私は志望したのがちょっと遅かったので,総合型選抜があることを知って対策を始めました。面接対策では先生に付き合ってもらって口頭試問を練習しました。模擬講義については,弘前大学のオープンキャンパスの講義の動画がホームページにあがっていたので,それを見て自分でレポートにまとめる練習をしました。

-一般選抜の勉強はしていたのでしょうか。

はい,やっていました。

-両方やっていたということですね。

はい。

-両方やっていて大変でしたか。

大変でした。模擬講義はどういう対策をすればいいのかわからなくて結構それに時間をとられてしまいました。総合型選抜の直前の2週間位はずっとその総合型選抜入試のための対策に時間をかけていたので結構周りと差がついてしまいました。もし総合型が受からなかったら結構大変だなと思ってやってました。

-模擬講義を受けた後,どのような勉強すればよいかわかりましたか。

そうですね。レポートをうまくまとめることを意識して私はやっていたのですが,そういうことではなくて,ただ単に問題を解く能力があればいいのかなと思いました。講義自体は高校で習ったことだったので,普通に問題が解ければいいのかなと思いました。

-総合型選抜入試では物理の講義を選択したのですね。先ほど対策の勉強をしていたという話がありましたが,その効果はありましたか。

はい,口頭試問は対策した通りにちゃんとできたのですが,レポート作成(模擬講義)ではレポートにまとめるというよりは模擬講義を聞いて問題を解くという感じだったので,対策の方向性が違ったと感じました。

-物理の講義について対策をするときに,準備しにくいと感じたことはありましたか。

そうですね。やはり大学の講義ってどんな感じなのか全然わからなかったので,対策をするのがちょっと難しかったと思います。

-数物科学科では2年生から3つのコースに分かれることを,総合型選抜入試を受ける前から知っていましたか。

はい,知っていました。

-今の話からすると総合型選抜入試を受けるときにはすでにどのコースに行きたいかは決まっていたようですね。

はい,物質宇宙物理学コースに行きたいと思っていました。

-高校3年生のときに周りで,他の大学も含めて総合型選抜入試を受けようという生徒は多くいましたか。

はい,結構いたと思います。

-そうですか。それから周りで物理をやりたいという生徒はいましたか。

私のクラスは工業科だったので物理をやりたいというよりは,機械や電子を学びたいという人が多くいました。

-合格が決まってから入学するまでにどのように過ごしましたか。特に勉強面について教えてください。

私は学力で大きな不安を抱えていたので,入学後に勉強面で困らないように高校数学と物理の基礎を重点的に復習しました。

-勉強以外ではどうですか。

周りの一般受験をする人たちの邪魔にならないように静かにしていました。

-入学してみて,一般選抜入試で入学した学生と比べてみるとどんな感じですか。

やはり学力の面で差があるなと感じていたのですが,総合型に向けて自分が大学で学ぶ目標が明確だったので差をなくせるように日々努力しています。

-総合型選抜で入学したメリットはありますか。

メリットは,自分を見つめ直す力が付いたということです。将来どんな仕事をしたいかなどで私はよく悩むことがあるのですが,そのときに一つ一つ情報を整理して自分の強みが何かとか,それをどう生かすことができるかなどを考えて一歩ずつ答えに近づくことができていると感じます。

-それは出願するために志望理由書を書くときに自分を見つめ直す機会があったということですね。志望理由書を書き上げるときはどうでしたか。

私はいろいろなことに興味があったので,本当に数物科学科で学びたいということを表現したり伝えたりすることが難しい状況でした。自分が本当は何を一番やりたいのかとか,大学で何を勉強したいのかということをすごく考えて書きました。

-現在の所属コースである物質宇宙物理学コースの魅力や好きな点を教えてください。

私が宇宙について考える上で最も楽しいと感じることは,ミクロの世界からマクロを知ることができることです。物体とか生き物とかこの世界のあらゆるものがすべて素粒子からできていて,素粒子の集まりが私たち人間を作ったり宇宙を作ったりしているということを考えるのがとても楽しいのです。このコースはそういった宇宙の不思議などたくさんの面白いことを学ぶための知識を身に付けることができるのでとても魅力的なコースだなと思います。

-4年生になって卒業研究に取り組むときは,宇宙論をやりたいということですね。

はい,宇宙論がいいなと思っています。

-最後に総合型選抜入試の受験を考えている高校生,受験生にメッセージやアドバイスをお願いします。

自分のやりたいことが何かを明確にすべきだと思います。その目標が日々のモチベーションになりますし,勉強面で悔しいという思いをしても,気持ちを立て直すきっかけになるからです。私は一番大切なことは熱意だと思っています。総合型選抜に向けて自分を見つめ直す中で長所とか短所とかいろいろ見えてくると思いますが,たとえ学力面で劣っていたとしても本当にこの弘前大学で学びたいという熱意があればちゃんと人に伝わりますし,入試にかかわらず何でも熱意を持って取り組めば,理想の自分に一歩一歩確実に近づけると思うので,そこを意識してがんばってほしいと思います。

-どうもありがとうございました。

ありがとうございました。

(2022年7月インタビュー)
  • 学部入試案内
  • このページのトップへ戻る