AO入試による入学者からのメッセージ
飯田さん(2017年度数物科学科1年生)へのインタビュー
-まず,数物科学科を志望したのはいつ頃でしょうか。そうですね,弘前大学の理工学部自体は高校1年生のときから志望していました。最初は地球環境防災学科を志望していて,3年生になって本当に自分の学びたいことを考えたら宇宙論をやりたいなと思って,弘前大学を調べたら数物科学科で物質宇宙物理学コースがあることを知りました。 本当に行きたいのは数物科学科だなということで先生に話して決めました。数物科学科にしたのは高校3年生初めぐらいです。
-宇宙に興味をもったことがきっかけですね。はい,そうです。
-理工学部でAO入試が始まることをいつ頃,どうやって知りましたか。よくホームページを見ていたのでそこで知りました。多分2年生ぐらいだったと思います。先生が詳しい情報を聞いたようでしたので。先生のところへ行って話をしたという感じです。
-AO入試を受けようと思ったのはいつ頃でしょうか。AO入試がなかったころは推薦入試だったので,1年生から推薦の方で受けようと思っていました。AO入試に変わったということでそのまま推薦からAOにという感じです。
-オープンキャンパスには来ましたか。はい,2回来ました。
-2回ですか。高校2年生と3年生のときですか。1年生と3年生のときです。
-物理のイベントに参加してみたのですか。はい,そうですね。数物科学科で宇宙の研究をしている研究室のところに行ってスライドを使った発表を見て,そこの大学院生に宇宙について質問をしました。
- それで,入試に関する情報などをいろいろ集めたということですね。はい,そうです。
-AO 対策のために特別な勉強はしましたか。そうですね,まずは自分が興味のある分野の宇宙の本をいろいろ読みました。あとは口頭試問があるのでそこは学校の先生に頼んで口頭試問の練習をしてもらいました。
-それはいつ頃から始めましたか。ホームページを見たり,本を読んだりしていたのはずっとしていたのですが,先生に頼んで入試対策をしたのは,部活動が終わってからですので3年生の夏ぐらいからですね。
-数物科学科では2年生から3つのコースに分かれることはホームページで知っていたということですね。はい。
-受験するときには物質宇宙物理学コースに行きたいと決まっていたのですね。決まってました。
-現在も物質宇宙物理学コース志望ですか。はい,そうです。
-ところで,AO入試合格者に対して,任意ですが大学入試センター試験受験を弘前大学は勧めています。センター試験は受けましたか。受けました。
-センター試験を受けてみて勉強になった,あるいは得ることができたというものはありますか。まずは受かってほっとしたことはあったのですが,やはりセンター試験があることで勉強を続ける意欲を継続してもてたということと, 一般入試で受ける人とは緊張感も違うと思うのですけれど,それなりに自分も緊張感をもってその期間過ごせたので,その期間を無駄にすることはなかったという部分がよかったなと思っています。
-合格後入学するまでどのように過ごしましたか。まずは大学から出された課題をやりつつ,宇宙の本を読んでいました。それからAO入試合格者説明会で来たときに浅田教授が説明してくれたのですが,そのとき大学の参考書1冊をもっていってもいいということだったので興味ある宇宙の参考書をもらい,それを読みました。
-入学してみて一般入試で入った学生との違いは感じられますか。そうですね。最初入ったときは多分頭の部分で差があるのだろうなと思っていたのですけれど,大学では高校までの知識を使うこともありますが,大学で新しく学ぶことが大半です。AO入試を受けるにあたって学びたいことや理由を考えてきたため,集中して授業に臨むことで,少なくとも自分は入学時確実に頭の部分では負けていたけれど差を感じることはほとんどなかったです。 AO入試で合格した人は多分一般入試で合格した人よりも研究したいものとかそういう面に向けての意欲がちょっとは高いと思うのです。 研究したいことが明確なので大学での勉強に意欲をもって取り組めると思います。
-AO入試で入ったことのメリットはそういう面でしょうか。そうですね。学びたいという意欲は合格したことによってすごく出てきたなと思います。
-受験したときAOの募集人員は11名でしたが,現在は20名に増えたことは知っていましたか。初めて知りました。一般入試でも学びたいことがあって来ている人はたくさんいると思うのですけれど,AO入試というのはそちらの方を重視してくるので研究に対する意欲が高い人が増えるのではないかと思いますね。
-数学と比べて物理の志望者は少ないのですが,宣伝したいことはありますか。物理というのは日常の物事を表すことにすごい面白さがあると思います。物理を選んだからといって数学を使わないのではなく,数学という学問を利用させてもらって日常の物事に生かす,そこに物理の面白さを感じますね。そこが物理のいいところです。最近は「理科離れ」などと言われていて,理科を学ぶ人が少なくなっているようですが,物理を学ぶことで見える世界が変わると思います。少しでも興味をもってくれたら嬉しいです。
-物理の志望者がますます増えてほしいですね。そうですね。
-最後にAO入試受験を考えている高校生,受験生にメッセージやアドバイスをお願いします。まずは難しいことは考えないで自分が学びたいことや研究したいことを考えることが重要だと思っています。学びたいことがしっかりしていれば受験までの期間ただ漠然と勉強するということもなくなると思うし,入試本番の面接でも自分の考えを言えると思います。 大学で学びたいという気持ちがあれば大丈夫だと思うので本番も緊張せずにがんばってほしいですね。
-貴重なアドバイス,どうもありがとうございました。ありがとうございました。
(2018年1月インタビュー)