こんな科目があります。

注)ここに紹介する科目は全体の一部です。専門教育科目(地球環境防災学科)のシラバスの詳細は、「弘前大学シラバス」ページにてご確認ください。

地球環境学概論

複雑に絡み合った地球の環境とそれを取り巻く宇宙を総合的に理解し、地球環境・災害・エネルギー資源等にかかわる諸問題の解決に取り組むための基礎的な知識を得ます。それぞれ専門の教員が分担して、地球システムを構成する各分野の内容を平易に紹介します。固有の分野の枠を越えた分野間の関連も取り上げながら、地球システムの全体像の理解には幅広い分野の知識が必要であることを示します。

天文学

天文学の基礎的な内容を学びます。

特に太陽系や惑星形成、星形成、銀河形成、宇宙膨張、ダークマター、ダークエネルギーについて学びます。 授業の後半ではニュートン力学を使い太陽系内の惑星の運動(ケプラー運動)を理解します。 これらの天体現象では重力が重要な役割を果たします。

気象学 I

太陽エネルギーの配分、地球が回転していること、地球が水惑星であることが、どのように身近な気象現象を引き起こしているか、理解できるようになることが目標です。

気象現象には様々なものがありますが、ここでは人間生活に密接に関係した基礎的な気象現象を主に取り上げます。まず関係する熱力学、流体力学の基礎的知識に基づいて、大気の鉛直方向の状態を理解し、続けて降水や水循環、メソスケールの現象を主に取り上げます。

地質学 I

地球環境がどのように変化してゆくかを予測するためには、過去の地球の歴史を知らなければなりません。身近な存在である岩石や化石から、地球環境の歴史を解き明かす道筋を見つけ出します。

地質学は地球環境の変遷を歴史的に捉えるための基礎となる学問です。地球の歴史や地球内部での変化に関する情報を岩石や地層からどのように解読するか、そして地球の歴史の概要はどのように考えられているのかについて勉強します。

地震学 I

地震はなぜ、いかにして発生し、その波がどのように伝わるのか、数学・物理学・データサイエンスなどを用いて基礎を学びます。プレートテクトニクス・震源の力学理論・多数の地震の分布や統計的性質・そして地震波の特徴と観測について、座学に加え自ら手を動かす機会も通じて理解を深めます。発展的な内容は後継の「地震学II」に含まれ、この講義では入門編として、地震学の様々な話題と方法論に触れます。

防災工学 I

授業の内容に示した事柄について、文章や図により簡単に説明できる程度の知識と能力を身につけます。建築構造物や土木構造物の基本的な構造とそれらの構造が成り立っているしくみについて学びます。

地震や台風などによる被害は、しばしば建築構造物や土木構造物の破壊をともなって生じます。被害を小さくおさえるには地震による強い揺れや強風などに対してこれらの構造物を耐えられるようにすることが必要です。そうした対策を立てるための基礎知識をここで得ます。

応用物理学実験

地球物理学、物理学に関連したいくつかのテーマについて実験を行い、実験の方法・データの処理方法・解析方法・考察のしかた、およびレポートの書き方について学びます。

実験の手引きに書かれた実験方法を理解して独力で実験を行い、実験データを適切に処理し、その結果を基に論理的に考察を記述する能力を養います。

これらは物理系の卒業研究を進める上で必ず役立ちます。

地質学演習

野外地質調査を行う準備段階として、簡単な地形図の読図や地形の解析ができるようになること、クリノメーターの基礎的な使用方法を理解すること、簡単な歩測ができるようになること、放射年代決定の原理と計算法を習得すること、粒度等の岩相、堆積構造、化石などを実物に触れて理解すること、柱状図や地質図作成の基礎を習得することを目標としています。授業の早い段階で1回の野外巡検があります。野外地質調査の準備を実践的に行うことが特徴です。

地球環境防災学演習 II

地球環境を取り巻く問題に対する最新の解析技術や解決方法を学び身に着けます。

地球環境を取り巻く問題は様々な分野に及んでいます。それらの問題に対してどのような解決方法があるのか、興味のある分野に最も近い研究を行っている教員一人を担当者とし、演習を通して問題に対する最新の解析技術や解決方法を学び身に着けます。

地質調査法実習

野外での地質調査の方法を理解し、自ら得たデータで調査地域の層序の概要が把握できるようになることを目標としています。 野外で地質学的データを得るための地質調査の基礎を体得することを目的とし、野外で地質調査を行い、事後にデータをまとめてレポートとして提出します。実際に野外に出て、岩石や地層を観察する点に特徴があります。

微分積分学

入学後まもなく履修する「理工系の数学A/B」で学んだ内容を踏まえ、地球科学の諸分野で広く利用される道具としての数学を学びます。ときには厳密な数学的背景も紹介しつつ、主には応用を重視し、自然現象を記述したり、そのデータを解析する際に必要な、微分方程式や線形代数学などの計算法と利活用に慣れ親しむことが目的です。

宇宙物理研究室のセミナー風景

宇宙物理研究室のセミナー風景