それではこの辺で、少し研究から離れて、米国での生活について御紹介します。
御存知のように、米国は、車社会です。私のいたユタ州プロボでは、何処へ行くにも全て1ドルの路線バスが走っていますが、やはり生活をするには、車は必需品です。
私は、アパートの近くのトヨタのディラーで、'97年型のGEOプリズムの中古を約$8,000で買って乗っていました。GEOプリズムは、エンジンはトヨタで、外側はゼネラルモータースが作っているそうで、トヨタカローラによく似た車です。米国でも、日本車は、本当に沢山走っていて、よく学生さんから「ホンダ、トヨタ、日産。日本ではどれが人気ある?」と、質問をされました。私は、日本でずっと日産車に乗っていたので「日産だ。」と言うと、ちょっと驚いて「ホントか?」と言っていました。米国では、トヨタやホンダが人気があるようです。車種としては、トヨタカローラ、カムリ、ホンダシビック、アコード、日産セントラ(日本のサニー)、マキシマ(日本のブルーバード)、アルティマ(日本のセフィーロ?)を、よく見かけました。
私は、日本で国際免許も取得して行きましたが、短期の旅行者ではなく、長期に滞在する場合は、現地の免許を取った方がよいと聞いていたので、ユタ州の免許をとりました。カリフォルニア州やワシントン州のような、日本人の多くいる州では、日本語で、免許の試験を受けることができますが、ユタ州では、日本語の試験は、ありませんでしたので、英語で受験しました。やはり、落ちると恥ずかしいので、中国人博士研究員のバンウェイから、ユタ州の交通規則に関する本を借りて、ちゃんと勉強してから、受験しました。
(バンウェイはスイスで博士の学位を取り、その後米国に来た中国人で、私より1歳年上です。同じアジア人と言うこともあり、色々とよくしてくれました。)
筆記試験は見事に一発合格で(あたりまえ?)、路上試験の方も日本で普段車を運転しているせいか97点と、高得点でした。3点の減点は、坂道で駐車する際の、タイヤの向きを、間違えたことなどです。米国では、クレジットカードを使う際や色々な場面で、フォトIDを求められるこので、米国の免許証があると、とても便利です。
米国では、日本と違い、左ハンドルということは、御存知だと思いますが、ウインカーやワイパーも、日本とは逆になっています。だから、よく曲がる時に、ウインカーを出そうと思ってワイパーを動かすということは、最初の頃には、何度も経験しました。左ハンドルの違和感は、1週間もすればすぐに慣れますが、慣れとは恐ろしいもので、日本帰国して車を運転した時に、実は一度だけ、車線を間違えてしまいました。正面から車が来ていてビックリ!、気をつけなければいけませんね。
それから、米国人の車の運転技術は、一般にとても低いと思いました。見通しのよい道路で、本当によく事故を、起こしているのを、目撃しました。私は幸いにも、米国滞在中に一度も事故にはあいませんでしたが、米国では、車線変更等も結構強引ですし、ウインカーをつけない人もいるので(ペルー人博士研究員に聞いたら「ペルーでは、ウインカーをつけないのはあたりまえ。」と言っていましたが・・・。)、注意が必要です。