物理化学演習 A, 2008 年度

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日程

目的

教科書

内容

教科書の以下の各章の章末問題の一部を解く.

質問は, 随時受け付けます. オフィスアワーを活用しても良いですね. (まあ, 当たり前なんですけど。)

評価

以下の物を総合して評価します.

今日の質問

``人はどう答えるかではなく, 何を問うかでもって評価される''
ちゃんと出席とカウントされているか, 友だちはどんな質問をしたか, 質問にどんなコメントが返されたか, 確認してください.
また, レポートの提出状況も掲示します.

読書

この演習では, みなさんに科学に関する興味を養ってもらうために, 読書の課題を中間レポートとして課します。

物質科学・物理化学・量子化学・量子力学・物理学・化学など (関連分野や派生事項を含む) に関する一般向け解説・啓蒙書を一冊以上読み, その読書感想・評論・調査報告などをレポートにまとめなさい。

レポートは A4 版の用紙 2 枚以上の分量であることとします。 「おもしろかった」などというヒトコトしか書かないようなものはダメです。 この課題の提出期限は, 5月 26日の授業時間終了時とします。

対象とする書籍は例をあげると, 講談社のブルーバックス・岩波新書・岩波文庫・ 岩波同時代ライブラリ・中公新書などの物理・化学・科学に関するものや, 科学者の伝記的なものが考えられます。 また単行本でももちろん良くて, たとえば、``ハインズ博士「超科学」をきる''とか, みすず書房のハイゼンベルク・シュレディンガー・プリゴジン・朝永らの著作など でも結構です。 ただし例外的に 立花隆 の科学に関する書籍は, 課題に示した分野に限らずすべて対象に含むものとします。

書籍の選択で他人と差をつけた個性を発揮することは, 大いに推奨されます。 ブルーバックスの「SF 量子論入門」の量子論的におかしいところを洗い出して 指摘するとか, 「量子力学の冒険」に出てくる式を実際に追いかけてより詳細なところまで 突っ込んで解いてみるとか, アイデアはいくらでもあると思われます。

残念ながら最近の実績から, 避けることが望ましい書籍をあげざるをえません。 それはまず, 見開き二ページないし数ページである一つの事柄を説明したものの 集積になっている, いわゆる「豆知識本」です。具体的な書名をあげて 著者・編者には申し訳ありませんが, 「図解雑学 〜」に類するものです。 系統的に専門的な学問の体系を身につけようという大学生に, ふさわしい書物とは思えません。 また内容のレベルについても, 小中学生レベルの本では, ハッキリ言って 恥ずかしいですよ。みなさんは大学生なのですから。 さらにオカルト本・ニセ科学本を, そうとはわからずに本物の科学と 信じてしまった論評は, イタイです。論理的科学的思考力が疑われます。 しかし取り上げ方によっては, これらの本でもいいかもしれません。 あくまでも内容で評価しますから。

なお文芸評論の手法に関しては,

「文学部唯野教授」, 筒井康隆, 岩波同時代ライブラリー
が, 評論の (感覚的評論から構造主義までの) 歴史的発展も踏まえていて面白い。 また論文やレポートの書き方については, をはじめとして多くのものが出ているので参考にするとよいでしょう。

勉強法について (オマケ)

勉強法がわからない人には, こんなものはどうでしょうか。

参考書

量子力学・量子化学に関するもの (入門編) 量子力学・量子化学 (中上級編・古典的名著など) 読み物 以下, 少しアタラシめのもの。来年以降に残るかどうかは不明ですが。

rmiya@cc.hirosaki-u.ac.jp