本学の吉澤篤名誉教授が2023年度日本液晶学会功績賞を受賞することが決まりました。

受賞理由(日本液晶学会誌「液晶」2023, Vol.27, No.3からの抜粋)
「多彩な分子設計に基づく新しい液晶の世界の創造」
吉澤篤氏は,液晶材料の合成と物性評価,液晶性材料の機能開発などに関する研究において顕著な業績を残した. 階層構造や散逸構造の発現を指向した新しい液晶相形成の 方法論を開拓するとともに,多方面で検討されているキラ リティー伝達の制御の仕組みを液晶相で研究した. さらに,上記の知見を基に,次世代ディスプレイへの応用が期 待されている液晶ブルー相の発現温度幅の拡大に成功し, 薬理活性を発現する液晶分子も見いだすなど,液晶性材料 の応用研究も推進した. 同氏の研究成果 は国内外において高く評価されており,日本液晶学会業績賞,弘前大学学術特別賞(遠藤賞),2007 年 The 14th Inter- national Display Workshops の Best Paper Award をはじめ,多くの賞を受賞するに至っている. 一方,日本液晶学会の運営面でも,理事,討論会実行委員長などを歴任し,日本液晶学会を活性化し牽引し続けた. 同氏のこれら数々の業績 は液晶科学および日本液晶学会の発展に著しく貢献するも のであり,吉澤篤氏の功績は日本液晶学会功績賞に値する。

 

日本液晶学会功績賞
日本液晶学会の発展に指導的な役割を果たすとともに,液晶に関する科学および技術の基礎的研究およびその実際的応用に対し特に顕著な貢献をした者。

このページの先頭へ戻る