第9回

日時:2014年10月7日(火)  16時15分から18時30分
場所:弘前大学 理工学部 2号館11階 1105室

講演者:

  • 久保 隆徹 氏 (筑波大学数理物質系)
    「Stokes 半群の重み付きLp-Lq 評価とそのNavier-Stokes 方程式への応用」
    本講演では,外部領域においてNavier-Stokes方程式の解の時間無限大での重み付き漸近挙動を示すことを考える. 重み付き漸近挙動を示す重要な鍵はStokes半群の非斉次重み付き$L^p-L^q$評価である. 重みがない場合と比較しながら,その証明のアイディアを紹介し, Navier-Stokes方程式への応用として時間無限大での重み付き漸近挙動の結果を述べる. 本講演は,大阪大学の小林孝行教授との共同研究に基づいている.

  • 川島 秀一 氏 (九州大学大学院数理学研究院)
    「Global existence and optimal decay of solutions with minimal regularity for the dissipative Timoshenko system」
    本講演では消散的 Timoshenko 系を全空間において考察する。 この系の消散構造は、系に含まれるパラメーターが1のときは通常型であるのに対し、パラメータが1と異なる場合は可微分性損失型であることが知られている。 本講演の目的はこの非線形初期値問題に対し、最小の可微分性を持つ関数空間において、 時間大域解の存在と最良の減衰評価を示すことである。 得られた結果は既知の結果の改良版であり、森直文氏と徐江氏との共同研究に基づくものである。



  • 本セミナーは以下の援助の下で開催されます.
    日本学術振興会 科学研究費補助金
       基盤研究(C) 課題番号24540156 (代表: 伊藤 成治)