next up previous
Next: 物質と光 Up: はじめに Previous: 「モノに色がついて見える」とは?

光とは何か

身の回りのモノに色がついていることを感じるには、光が必要です。 暗闇では何も見ることができません。 昼間の太陽の光は、まぶしくてなかなか直接見ることはできませんが、 この太陽の光はいったい何色をしているのでしょうか。


 
Figure 3: 太陽の光は何色かな?
\scalebox{0.3}{\includegraphics{psfiles/sun.ps}}


 
Figure 4: 虹色の輝き
\scalebox{0.3}{\includegraphics{psfiles/rainbow.ps}}

昼間の太陽の光はほとんど白色で、わずかに黄色味を帯びて見えます。 また、部屋の灯の電球や蛍光灯の光も白色に見えます。 ではこれらの光源から発せられる光の色は``白''なのでしょうか? 残念ながらそうではありません。白色の光というものはありません。

雨上がりの虹は大気中の水滴がプリズムの働きをして太陽光が屈折され、 光の中に含まれる色を成分に分解したものです。 プリズムを使うと、光に含まれる色の成分を分けることができます。 実は白色に見える光には、全ての色の光が含まれて いるのです。

 
Figure 5: 電磁波とは
\scalebox{0.7}{\includegraphics{psfiles/emwave.eps}}

しかし虹色の光が全部合わさると、人間の目には色が無いように、 すなわち白色に見えてしまうのです。

さてこの光とはいったい何でしょう? 実は光とは、電波やX線などと同じ仲間で、``電磁波''と呼ばれるものの一種です。 電波やX線との違いは、その波長だけです。 しかし電磁波と一口に言っても、波長によって全く性質が違うところもあります。


 
Figure 6: 光は電磁波の仲間だ、光の波長と色との関係
\scalebox{0.7}{\includegraphics{psfiles/wavelength.eps}}



Ryo MIYAMOTO
1999-10-28