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3 おわりに

コンピュータの驚異的な進歩により, 昔の汎用大型機の性能をも凌駕するような コンピュータを, 個人用に利用できるようになっている。 また使いやすい OS としての Unix も PC-UNIX (FreeBSD[6], Linux[7]) として普及してきた。 こうなると中規模程度の数値計算なら自前のコンピュータで充分にこなす ことができる。

最近の傾向として, 複数の CPU を用いたクラスタマシンを作成し, 並列して 計算を進めることで実効的な計算速度を稼ぐことが多いようだ[8]。 これは一つ一つの CPU の性能はそれほど高くなくても, そのぶん安価な CPU で あれば, 数にモノを言わせて全体としての性能の向上が図れるからであろう。

この様にコンピュータがますます発達すると, 将来は現実に物質/分子を合成する前に, 期待される機能を持つ有用な化合物を 理論的に組み立てて, あらかじめその性質を調べ, その後に実際の合成などが行われるようになるだろう。 これにより, 資源の効率的な利用や環境への負荷の軽減が計れると期待される。

どうやら夏の夜に夢を見てしまったらしい $\cdots\cdots$


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Ryo MIYAMOTO
平成13年8月28日