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: ファイルとディレクトリ : X Window System (X11) : ウインドウの操作

リモートホスト

X11 では遠隔のマシン・リモートホスト (remote host) のウインドウを 目の前のスクリーンに表示し, 手元のマシン・ローカルホスト (local host) の アプリケーションと全く区別なく利用することができる。 これは計算専用のマシンや特定のアプリケーション専用のマシンなどを, ネットワークを通してみんなが利用する時にたいへん便利である。

これを実際にやってみよう。まず手元のマシンの kterm を起動する。 演習室で座った座席により, プロンプトに prex1-prex4 などと表示されている。 またそれぞれのディスプレイの上の縁に IP アドレスがついていることに 注意しておこう。 さて自分のいる prex{N} (local) に対して prex{N+1} (remote) にログインして みよう。2 telnet prex{N'} すると, ログイン名とパスワードをきいてくるので 入力する。 ここで kterm& すると新しい kterm のウインドウが開く。

もし ``Can't open display'' などとエラーメッセージが出た場合, kterm -display IPADDRESS:0.0 とのオプションをつけて, kterm のウインドウをどこに表示すれば良いのかを指示する。 IPADDRESS の部分は, 各自の端末の IP アドレスである。

もし ``Client is not authorized to connect to Server'' などと エラーメッセージが出た場合, ローカルマシンのコマンドラインで xhost +prex{N'} として, リモートマシンの接続を許可する。
prex1-prex4 では各人のホームディレクトリを共有しているので, ls して見えるファイルは同一のものであるが, 新しい kterm は リモートマシンのものであって, 入力された命令はリモートマシンで実行されている。



Ryo MIYAMOTO 平成13年4月21日