物理学セミナー・数物セミナー・他一覧

2021年度

物理学セミナー

日時:2021年11月11日(木)12:40-14:10
場所:理工学部2号館2階第11講義室
講演者:増田 亮 氏(弘前大学)
題目:いろいろなメスバウアー分光法
概要:レントゲンなどのように中身を壊さずにものを調べるには,X線がよく利用されます。 そんなX線を使った非破壊の物質分析方法の中でも原子核を利用する一風変わった方法である, メスバウアー分光法の性質をお話ししました。とくに,地球上で安全に手に入る「最も明るい」X線である シンクロトロン放射光を使った先端的な方法についてもその仕組みをお話しし,この方法の原子核を 利用する特性を生かした研究例として鉄の表面では磁石としての性質が1原子層単位でコロコロ変わっていること を実験で明らかにした最新の研究成果を紹介しました。 この研究成果は,弘前大学のプレスリリースでも紹介されています。
セミナーの様子

2019年度

物理学セミナー

日時:2019年7月31日(水) 16:10(約1時間)
場所:理工学部1号館5階 第10講義室
講演者:本間 希樹 氏 (国立天文台)
題目: EHTが捉えた巨大ブラックホールの姿
概要:国際共同研究のイベント・ホライズン・テレスコープ (EHT)が先日,M87の中心に位置する巨大ブラック ホールの影を捉えた写真を公開しました。本講演で は,プロジェクトメンバーの一員である講師が,今回 の写真の意義や撮影の背景などについて説明します。

2017年度

物理学セミナー

日時:2017年11月1日(水) 16:00(約1時間)
場所:11番講義室(理工2号館2階)
講師:藤田裕氏(大阪大学)
題目:ひとみが遺したもの
―銀河団加熱源の手がかりー
概要: 日本のX線天文衛星ひとみにより,銀河団を 満たしている高温のガスの運動が測定され, 中心部で 164km/s という比較的小さい乱流 速度が得られている。本講演では,この結果 をもとに銀河団の加熱メカニズムについて検 討したい。

物理学セミナー

日時:2017年9月27日(水) 14:00(約1時間)
場所:12番講義室 (理工2号館2階)
講師:山田慧生氏(京都大学)
題目:自己重力とブラックホール周りの二次摂動
概要: aLIGO が連星ブラックホール (BH) 合体由来の重力波を直接検出して以来, 重力波天文学が幕を開けた。宇宙重力波望遠鏡 LISA の観測対象の一つであ る Extreme Mass Ratio Inspirals (EMRIs) は,10^7 M_sun 程度の大質 量 BH の周りを 1 M_sun 程度のコンパクト天体が運動する連星系である。 このような質量の大きく離れた連星系は質量比による BH 摂動法を用いた自 己重力を考慮することで解析的な取り扱いが可能である。実際の LISA の観 測期間においては,本来微小な二次摂動が時間とともに成長し重力波の位相 に無視できない寄与を引き起こすことがわかっている。我々は,適切な二次 の自己重力の計算に必要な境界条件を求めることを目的として,巨大 BH 近 傍の二次摂動の振る舞いを議論する。

2016年度

こちらをご覧ください。

第17回 林忠四郎記念講演会
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