AO入試による入学者からのメッセージ
甲地さん(2017年度数物科学科1年生)へのインタビュー
-まず，数物科学科を志望したのはいつ頃でしょうか。高校２年の冬ごろになって高校の先生か中学の先生か迷ったときに，高２までの数学や物理をやって高校の方が専門的で楽しいなと思ったので，教育学部ではなくて数物科学科にしようと思ってました。
-何かきっかけがあったのですか。もともと先生を目指そうとしていて専門的にやるかどうかであったときに，数学でやると微積とかそういう専門的なところに入ってきて計算するのが楽しいなとそういうふうに思ったのです。
-理工学部でAO入試が始まることをいつ頃，どうやって知りましたか。高校３年の春から夏にかけて弘前大のホームページを調べたら出てきました。そういうことですので，ホームページで知りました。
-AO入試を受けようと思ったのはいつ頃でしょうか。もともとは高１の頃から推薦入試を狙っていました。それがAO入試に変わったという形なので，本当に志望したのは高２の最初ごろからです。
-オープンキャンパスには来ましたか。一応来たんですけれど，高校1,2年の頃に来て，高３では来てないです。
-オープンキャンパスに来たときに旧学科である数理科学科のイベントには参加してみましたか。そこはちょっと記憶がなくて，私が見たのは熱伝導だったのです。
- オープンキャンパスで入試情報などを集めていきましたか。全然なかったです。
-ただイベントなどを見たということですか。どんな感じなのかという雰囲気を見に来ました。
-AO入試対策のために特別な勉強はしましたか。一応しまして，口頭試問があるから，まず物理の知識と数学を黒板に書いて説明するまでの練習をしました。 あとそのとき物理の志望だったので，ニュートリノに興味があったこともあり，その分野の本は5冊ぐらい読んで面接に生かそうとしていました。
-その分野の本は自分で調べて選んだのですか。そうですね。ニュートリノや素粒子と書いてあるものを図書館で手当たり次第見つけていきました。
-いつ頃からその対策の勉強を始めましたか。対策勉強自体は高３の春からやり続けていました。
-数物科学科では2年生から3つのコースに分かれることは，受験するときに知っていましたか。知っていました。
-受験するときにはどのコースに行きたいか既に決まっていたのですね。決まっていました。
-物質宇宙物理学コースですね。はい，物質宇宙物理学コースです。
-現在も物質宇宙物理学コース志望ですか。現在は応用計算科学コースに変更しようかと思ってます。
-志望コースが変わったのは何か理由があるのですか。いろいろ情報を集めたときに，理科の先生になるのであれば，まず４教科やらなくてはいけなくて，その中でも物理が好きなのに，一生生物の先生になる可能性だってあると聞いたことがありました。そういう人生を送るのだったら好きな専門的なもの，数学の方が先生になったときにやりがいがあるだろうなと思ったので，それから応用計算科学コースは物理も勉強できるので，応用計算科学コースに変えようと思いました。
-ところで，AO入試合格者に対して，任意ですが大学入試センター試験受験を弘前大学は勧めています。センター試験は受けましたか。はい。
-センター試験を受けてみて勉強になった，あるいは得ることができたというものはありますか。私は数学と物理が好きだったということもあるので，社会などの分野よりも一般入試で出題されるような難しい問題に取り組めました。そこから，こういう性質がある，ああいう性質があるというのもいろいろ発見できたので有意義な時間を過ごせました。また物理の知識も深まったという気がしました。
-合格後入学するまでどのように過ごしましたか。一般入試組の補講や補習などがあり，そちらの方に参加して先生の詳しい説明の方が自分の能力や知識も高まると思ったので，一般入試前までずっといっしょに参加して勉強していました。
-物理の勉強は何かしましたか。教材をやったぐらいですね。
-入学してみて一般入試で入った学生との違いは感じられますか。学力面はやはり差があるなと思いました。自分の抜け落ち具合やちょっとやばいかなという危機感もあったんですけれど，やはり一般入試組と比べてやりたいことがはっきりしていたので，そういう前向きな気持ちは全然負けていないかなと感じました。
-AO入試で入ったことのメリットは感じますか。自分の好きな分野の勉強にすぐに取り組めるというか，センター試験に向けて国語や社会などをやらないで分野を絞って好きな教科を勉強できるというのは，入試合格してから自分の中でもやっていて楽しいという気持ちが強かったのでよかったです。あとAO入試で合格して，私の第一志望だったので，また目標は既に定まっていたので，そういう夢に一歩近づけたというのは私のメリットでもあるかなと思います。
-受験したときAOの募集人員は11名でしたが，現在は20名に増えたことは知っていましたか。初めて知りました。２０名ですか。２０名に増えたのであれば弘前大でやりたいことがはっきりしている人に来てほしいかなと思います。 安易な気持ちではやらないで，夢ある人に来てほしいなと思います。
-最後にAO入試受験を考えている高校生，受験生にメッセージやアドバイスをお願いします。私がそうだったんですけれど，まずやりたいことがはっきりしていると，学力面の差があってもその分自分でがんばろうという気持ちももてます。もし受けるのであれば，大学の講義と自分のやりたいもの，学びがいがあるかというのがマッチするかというのを見て是非受験してほしいと思います。
-どうもありがとうございました。ありがとうございました。
(2018年1月インタビュー)