米国での1年間の生活は、私にとって、とても有意義なものでした。御存知の方も多いと思いますが、ノーベル化学賞は、2000年、2001年と2年連続で日本人(白川先生、野依先生)が受賞しました。BYUでの、グループミーティングでの文献紹介でも、多くの日本人の書いた論文が紹介されていました。もしかすると、日本人が欧米に留学しても、研究に関して驚くことは、昔よりは、随分と少なくなったかもしれません。しかし、異国での研究生活では、掛替えのない、多くのことを学び得ることができます。その中でも、私にとって一番大切なものはやはり "友情" です。特に、米国では、宗教も肌の色も文化も考え方も違う、色々な国から人々が来ています。私の出会った人達も、クロアチア、中国、韓国、ペルー、ガーナ、ナイジェリア、インド、ポーランド、スペイン、ブラジル、タイ、バングラディシュ、米国、ニュージーランド、エジプトetc. と国籍は様々です。彼等との友情は、一生の宝であり、何か、世界中に友達がいるような気がして、勇気を与えてくれます。
渡米する前に考えていた米国と、実際に住んで体験した米国とは、微妙に違うものでした。日本に居ても、米国に関する情報は、随分と入って来ますが、広い米国の限られて州のしかも、日本のメディアを通して見た米国です。やはり、"聞く" と "見る" とでは、違うものです。また、米国に居ると、面白いもので、日本の良いところや、悪いところも見えてきます。本ページは、高校生を対象にして公開していますが、是非、若い高校生の皆さんには、機会を見つけて、自分自身の目で、外国を見て、体験して欲しいものだと思います。そして、素晴らしい友情を築いて下さい!
最後に、米国でのホームパーティ等の写真を幾つか掲載します。米国流のホームパーティーは、家族やボーイフレンド、ガールフレンドを連れてくるので、初対面の人も多いのですが、皆、フレンドリーですから、すぐに仲良くなれます。本当に肩のこらない楽しいものでした。