表面準位同定法 | 問題点 |
バルクのバンドギャップ中に存在する。 | バルク価電子帯中に存在する表面準位は同定できない。 |
水素等の表面終端化により消失する。 | 新たな表面準位の発生やサブサーフェスの変化が懸念される。 |
角度分解型のUPS測定によりバンド分散を測定したとき得られた分散の周期性が表面ブリ ルアンゾーンのそれを反映する。 | 角度分解型の測定は多大な時間を必要とし、また装置や測定が煩雑である。さらに分散があま りないまたはあいまいな表面準位の場合、その同定が難しい。 |
以上のように表面準位の同定は一般にフェルミ準位に近い準位に限られ深い準位は困難であった。 表面準位の新たな同定法の開発はUPS法の能力・信頼性を高める重要な課題と考える。
図 ジシランGS-MBE中のUPS振動。様々な光電子エネルギー(a-l)で測定している。 |