原生的なブナが生育する白神山地に気象観測タワーが建てられました。 ここでは、一般的な気象要素(気温・湿度・風向・風速・降水量・積雪深・日射量) に加えて、森林と大気間でやり取りされる熱・水・CO2の収支も測定しています。
特別教育研究経費「世界遺産・白神山地生態系の総合的研究」により この観測タワー及び観測機材が揃えられました。 タワー及び取得されるデータは弘前大学白神研究会で利用するためのものですが、 データは広く公開される予定です。 京都大学「 生存基盤科学におけるサイト型機動研究」の 青森サイトの一部としても位置づけられ、共同研究が行われる予定です。
2008年8月26日18時台: 青森朝日放送 スーパーJチャンネルABA で紹介されました。
2008年11月10日: 2008年度のメンテナンスは終了しました。
2009年11月13日: 2009年度のメンテナンスは終了しました。
2009年11月26日: 「未来を創る工学」(国立大学工学系学部長会議によるサイト)で
紹介されました。
2010年2月2日: 朝日新聞青森版で紹介されました。
気象観測機器は主に樹冠上に設置されています。
設置高度ごとに下記の機材が取りつけられています。
左図はタワーの立面図です。
高度 | 観測機材 | 機種 | 実高度 |
---|---|---|---|
32m | |||
長短波4成分放射計 | MR-50, EKO | ||
超音波風速温度計 | 81000, Young | 32.50m | |
赤外線H2O/CO2分析計 | LI7500, Li-cor | 32.50m | |
湿度温度計 | HMP45A, Vaisala | 32.25m | |
28m | |||
雨量計 | CTK-15PC, Climatec | ||
湿度温度計 | HMP45A, Vaisala | 28.50m | |
6m | |||
積雪深計 | SR50A, Campbell | ||
4m | |||
データロガ─ | CR1000 x2台, Campbell |
タワー上部に設置された太陽電池パネルにより、
日中バッテリを充電させ観測・記録の自動運転を行っています。
観測は2008年7月12日に一部開始し、同年8月9日に全ての項目の記録を開始しました。
左図はタワーの断面図で、機材が取りつけられている方位を示しました。
3,4年生の協力を得て冬仕度ができました。 来年の6月まで現地に入れません。