■ ハゼリナ・ファジア( Hazelina Fazyia Binti Othman)さん
 弘前大学理工学部物質理工学科量子材料工学講座/4年
 2006(平成18)年 弘前大学理工学部物質理工学科卒業見込み
 出身:マレーシア
 私は現在、理工学部物質理工学科量子材料工学講座に在籍しております。マレーシアから来ました。日本に来てから3年経ちました。マレーシアのことをよく知らない方達が日本には大勢いるでしょう。マレーシアという国はタイとシンガポールに囲まれた国であり、日本と違って四季の区別がなく一年中暑い国です。実は、日本に来たのは四季のあることが理由の一つです。日本は春・夏・秋・冬という四季があり、特に弘前ははっきりとした四季が感じられるから、弘前大学を選びました。小学校の頃から、日本に来ることが夢でした。実際に住んでみてやっぱり日本は魅力的なところがいっぱいあり、素晴らしい国だと思います。
  私の研究は、アルカリハライド(CaF2)単結晶基板上銀蒸着薄膜による赤外吸収増大における温度依存性に関するものです。研究内容を簡単に説明すると、アルカリハライド基板の上に膜厚や温度を変えながら銀の薄膜を蒸着させ、赤外スペクトルの測定を行い、基板の温度と赤外吸収の増大との関係の詳細を調査することです。不器用な私にとって、実験をすることが大変なことであり、いつも実験パートナーの足を引っ張るばかりです。しかし、実験というものは予想した結果とぴったりの結果を得るだけでつまらないと思います。たまに失敗したり、予想された結果とは異なる結果が得られたりすることにより、そのようなことが起こる原因を探りながら自分を磨くことができるのだと思います。実験は非常に面白い物です。
   私にとって今までの学生生活の中で今年が一番充実した生活を送っていると思います。私が弘前大学で体験したことを皆さんにもぜひ体験していただきたいと思います。