吸着H2Oの量を制御した脱水全Ag置換 Zeolite Aのフォトルミネッセンス(PL)および拡張X線吸収微細構造分析(EXAFS) 測定を行った。大気中で500℃24時間脱水処理を行われたZeoliteは120℃と30℃の間で制御された温度で、大気中で"air-packed 12Ag-A"として用意された。400 nmの励起光で測定されたPLスペクトルには、2.15 eV付近のメインピークと2.70 eV付近のサブピークが観測された。PLスペクトルは4本のGaussiansによりフィッティングされた。2.15 eV付近のメインピークは約1.94 eVのband Iと約2.10 eVのband IIに、一方、2.70 eV付近のサブピークは約2.50 eVのband IIIと約2.80 eVのband IVに分割された。積分PL強度が50℃と80℃の間で最大値を示すband IIとband IVの温度依存性がZeolite骨格と吸着H2O分子の相互作用によるものであることが赤外吸収測定により明らかになった。Band Iの積分PL強度は90℃以下で増加した。"air-packed 12Ag-A"のAg K-吸収端でのEXAFSスペクトル解析から、100℃以下では二つの6-ring Ag+ ions 、一つの4-ring Ag+ ionと二つの8-ring Agが結合したAg5m+ (m≧3)クラスタの存在が示唆された。我々は、"air-packed 12Ag-A"のPLはAg5m+に依るものであることを提案した。