櫛形ポリマー中に分散させた金ナノ粒子の可視および赤外異常光吸収について報告する。櫛形ポリマーのC-O伸縮振動に関する赤外吸収強度の金ナノ粒子サイズおよび体積分率依存性を観測した。吸収強度は、体積分率を0.05から0.57へ増加させた場合および粒子サイズを40から15 nmへ減少させた場合に増加する。自由電子の集団共鳴(collective electron resonance)に基づく赤外吸収増大理論が金ナノ粒子の可視領域における透過スペクトルとは矛盾していることを指摘した。