水素終端および酸化処理されたSi(100)面上のAg 島状膜に90 Kでコンデンスしたメタノールの多重内部反射法を用いた赤外吸収分光法の結果を示す。メタノール導入量の関数として求めた(14 L)Attenuaated Total Reflection (ATR:全反射)スペクトルから、酸化処理されたSi(100)を用いた場合、1 nmAgが存在することにより赤外吸収強度が23倍強くなることが示された。水素終端処理を行った場合には、同じ条件で、さらに2倍強度が大きくなった。この吸収強度増大率の違いを、走査電子顕微鏡写真をもとに考察する。