蒸着金薄膜を用いたKretschmann配置において水に接している場合の赤外域における反射率の実験値はフレネルの原理とバルク金属の光学定数を用いた有効誘電率近似に基づく古典的な計算値とは一致しない。しかし、水、およびメタノールに接している金薄膜のCH伸縮振動領域における反射率比の実験値は古典的計算値と一致する。ところが、驚くべきことに、CO伸縮振動領域ではこれらが一致しないことが明らかとなった。