電子辞書
Contents
- はじめに
- 辞書サーバ (ndtpd)
- 辞書データ (MYPAEDIA, edic, ライフサイエンス用語 英和・和英, GENE95 英和, WEBSTER 1913, 理化学辞典 第5版)
- クライアント (lookup (mule/emacs macro), bookview)
- 参考
はじめに
これは PC に電子辞書環境を導入したときの手順メモです。
OS は *もちろん* FreeBSD です。
そのためここでのシステムは, 辞書サーバ, 辞書データ, クライアント から
成っています。
以前に書いたメモを元に整理して書き直したので,
用いているソフトのバージョンは最新のものよりも古いかもしれません。
辞書サーバ
辞書サーバは, もっとも一般的であろう ndtpd を入れることにしました。
NDTP
ja-ndtpd-2.2.2 を packages/ports から入れる。
設定ファイル (/usr/local/etc/ndtpd.conf) を記述する。
といってもほとんどデフォルト。辞書データのみ以下の通り。
### Book entry
begin book
name MYPAEDIA
title Mypaedia (PC Success version)
path /usr/local/share/Ebooks/mypaedia
max-clients 1
hosts 127.0.0.1
hosts !?
alias-kojien MYPAEDIA
end
スタートアップスクリプト (/usr/local/etc/rc.d/ndtpd.sh) を直す。
### NDTPD options: ###
ndtpd_enable="YES" # Run ndtpd (or NO).
ndtpd_flags="" # Flags to ndtpd (if enabled).
### End of NDTPD options: ###
ディレクトリ作成。
# mkdir /var/ndtpd
# mkdir /var/ndtpd/log
# chown -R nobody /var/ndtpd
辞書データ
MYPAEDIA
PC Success 版 マイペディア (百科事典) を FreeBSD で使う
当初はこれがメインターゲット。雑誌「PC Success」は, わずか数百円 !
データを EPWING 形式に変換して NDTPD で使えるようにするには準備が必要。
まずはそのために, 種々のプログラムをインストールする。
1) Jcode.pm
- a) http://openlab.ring.gr.jp/Jcode/index-j.html 参照
ネットワークにつながっているマシンならば, 上記の Web ページの
記述に従い, いきなり
# perl -MCPAN -e shell
する。CPAN を拾ってくるサイトには, 国内なら ring server を指定。
あとは,
cpan> install Jcode
で ok。ただし, ファイルをイントールするディレクトリの関係上,
これらは root でやる。
- b) ja-p5-Jcode-0.60 を packages/ports から入れる。
2) EPWUTIL
- ja-epwutil-1.0 を packages/ports から入れる。
3) FreePWING
4) mypaedia-fpw
2) については, packages/ports にあるのを発見したのですが, 1) と 3) は
当初は見当たらなかったので, ソースを持ってきて入れました。でも, 後で
これらについても packages/ports にあるのを発見しました。スバラシイ。
というか, 気づかなかった自分がマヌケ (?)
上でできあがったパッケージを適当なところに展開する。
# cd /usr/local/share
# mkdir Ebooks
# cd Ebooks
# tar zxvf mypaedia-fpw1.0.tar.gz
電子辞書環境の整備・充実; 辞書データのインストール
Personal UNIX 誌の記事と付録の CD-ROM より,
SDIC 形式の 英辞郎 (A-B,a-b パート) と edict をインストール。
# pkg_add ja-eijirou-ab-sdic-20000112.tar.gz
# pkg_add ja-edict-sdic-19981007.tar.gz
さらにパブリックな辞書データをインストール
- a) ライフサイエンス用語 英和・和英辞典
- b) GENE95 英和辞典
- c) EDICT 和英辞典 (上の edict の EPWING 版)
- d) Webster 1913 年版
いずれも EPWING 形式のデータをインストールして, 辞書サーバ ndtpd の
設定ファイル /usr/local/etc/ndtpd.conf に book エントリを追加。
市販の EPWING 形式の辞書をインストール
- a) 理化学辞典 (岩波書店) ... 理科少年の基本 (?)
- b) 英辞郎 100万語
クライアント
1) lookup
mule (emacs 系) で使える辞書引きマクロ。
Personal UNIX 誌の記事を参考に付録の CD-ROM からインストール
(mule を使っているので)。
# pkg_add ja-lookup-mule-1.1.tar.gz
記事のリスト 3 に習って ~/.emacs に設定を記入。
2) Bookview
ja-bookview-2.4.1 を packages/ports から入れる。
% bookview して [File]-[Setup] で server と書籍名を設定。
参考
- News: <884a6g$hpj$2@ns.src.ricoh.co.jp>
- http://openlab.ring.gr.jp/edict/mypaedia-fpw/
- 田岡智志, 「Emacs で電子辞書を使いこなそう」, Personal UNIX, No. 4, March 2000.
rmiya@cc.hirosaki-u.ac.jp