分子分光学 (20180416) M: 以下は宮本のコメント
16s2013: 
$ \DS \mat{C}^{-1} \mat{A} \mat{C} = \mat{B}$ で, ある A に対して, その分子がもっているすべての対称要素について共役でなくても, どれか 1 つが共役ならば その A を含む組は共役であるといっていいのか. M: 二つの対称要素が共役であるだけでなく, 三つ以上の対称要素が共役であることもあるので, A に共役な B を見つけただけでは不十分かもしれない. すると, 全部やってみるしかないのでは?

16s2053: 
群と分子の性質との間には どんな関係がありますか. M: 様々な関係があるが, 例えばわかりやすい既修の範囲で言えば, 分子が鏡映面 (より正確には回映軸 $ \DS S_n$) を持っていればその分子は光学活性ではないとか, 対称中心 (反転) $ i$ を持っていれば永久双極子モーメントを持たないとか...... それからもちろん, 分光学的性質が分子の対称性に支配されている, というのがこの講義 (分子分光学) の主題のひとつ ;-)



rmiya, 2018-05-21