中間試験結果
(2006/07/11)
各問毎および合計の統計
|
配点 |
平均点 |
平均得点率[%] |
平均点の標準偏差 |
最高点 |
最低点 |
問1(1) |
15 |
11.7 |
77.7 |
3.74 |
15 |
0 |
問1(2) |
10 |
7.4 |
74.0 |
4.07 |
10 |
0 |
問2 |
25 |
16.1 |
64.4 |
7.01 |
25 |
0 |
問3(1) |
15 |
10.8 |
72.2 |
3.03 |
15 |
0 |
問3(2) |
10 |
8.8 |
87.7 |
3.29 |
10 |
0 |
問4(1) |
10 |
5.5 |
54.9 |
3.48 |
10 |
0 |
問4(2) |
15 |
5.1 |
34.3 |
4.11 |
15 |
0 |
合計 |
100 |
65.4 |
65.4 |
14.8 |
98 |
24 |
各問についてのコメントなど
- 問1(1)
- テキスト12ページの表1の内容です。
- 大気の組成は,地球型惑星についてCO2,N2,木星型惑星についてH2,He2をの内でひとつをあげていれば満点。
地球型惑星でのO2のみ,木星型惑星でのCH2のみは-1点。
- 得点率77.7%は,ほぼ想定通りでした。
- 問1(2)
- テキスト16ページ問1の応用です。
- 説明と計算式から,この方法の原理が理解できていると判断できれば満点。
- 細かな計算ミスや有効数字の取り方のミスなどは減点していません。
- この方法の原理を考えて見ると,2箇所の観測点と地球の中心とでできる平面上に位置し,
十分に遠方にある(光線が平行になる)天体を,同じに観測して高度差を求めればよいということがわかります。
ですから,夏至の日にとか,太陽が真上に来ることなどは,実は本質ではありません。
- 説明のために,水戸の真上に太陽が来るような図を描いている人が多数いました。減点はしていませんが,
もちろん実際にはそうはなりません。
- 得点率は74.0%で,ほぼ想定通りでした。
- 問2
- テキスト79ページ,部末問題4を,記述式問題に改変したものです。
- 配点の都合上,各用語に各3点を割り当てています。
文章全体を見た上で,内容を理解して適切に使用されていれば3点で,
内容に応じて1〜2点の部分点を出しています。すべてが適切に使用され,
文章としても上手くまとめられていれば1点を加算して満点の25点になります。
- 得点率は64.4%で,想定よりかなり低い数字でした。
この結果から,やはり記述式の問題が必要であると思いました。
- 問3(1)
- テキスト94ページの内容です。
- どこまでを示準化石とみるかは厳密に言えば難しい点もあるのですが,
ここではかなり広く解釈して,個体数の少ない大型の哺乳類,爬虫類でも,時代を特定できるものは
よしとしました。
- 得点率72.2%は,ほぼ想定通りでした。
- 問3(2)
- テキスト104ページの内容です。
- 「半減期」の定義がわかれば解答できる問題で,まぎれようもないので,0.25あるいは
1/4という数字が示されていれば満点で,部分点はありません。
- 得点率100%もありうるとおもいましたが,87.7%はちょっと残念です。
まあ,確率的に考えればこんなものかもしれません。
- 問4(1)
- テキスト122〜124ページの内容です。
- テキストでは2ページ以上を費やして説明している重要な内容なのですが,
授業の際にはちょっと説明不足だったかもしれません。
- 「境界では,どのようなことが起こったのか」ですから,ごく短い時間に
起こった出来事を聞いているのだということはわかると思うのですが,どうでしょうか。
- というわけで,得点率54.9%は予想外に低い値でした。
- 問4(2)
- テキスト115〜122ページに記述があります。
- この問題は,今回の試験の中では一番難しいだろうと思って出題しました。
とは言っても,解答例を見て頂ければわかるように,テキストの記述以上のことは要求してはいません。
この様な問題に答えるためには,テキストを書いてあるままに読むだけでなく,
いわば「縦のものを横にして」考える必要があります。これはとても大事なことです。
- 得点率が低いことは予想していましたが,34.3%までとは思いませんでした。
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Minoru SASAKI
minoru@cc.hirosaki-u.ac.jp