1. (スライドを使わないでほしい)についての検証 そもそもスライドなどの視覚にうったえる機材,資料等は データや写真などの参考資料や重要度の低いものに使われることで 効果が発揮されうる。よって文字や文章の説明には到底不向きなものであると 言わざるを得ない。視覚教材は見た瞬間にはインパクトやわかりやすさには 長けているが,記憶に留める作業,特に理解させるような内容のときには, 生徒の側にとってまず説明が頭に入ってこない。ノートに書き写す作業がないため, 記憶の定着度が定着度が低いことが挙げられる。 勉強してノートを作れというのならそれまでだが, 二度手間になることは間違いなく,そのような時間も余裕も,ひとつの教科に かけられるほど大学の勉強は暇ではない。 よって板書によってノートをとらせる授業スタイルの方が,記憶の定着度, 理解度を上げる意味でも有益である (その究極が予備校の授業であり,効率的かつ合理的である)。 しかしそれも板書が下手であるとさらにそれは逆効果を生むことになりうる。 2. (試験問題の趣向の変更)についての検証 我々は高校時代に地学を履修していないという前提で集まっているはずである。 その我々に内容を深く問うような問題を出しても無意味である。 例えれば,英文を英文法,英単語を習うことなしに読ませるようなものである。 殊に,計算問題等は出題するのであれば授業で例題の1,2題解かせるのが, 当たり前である。どのようにして公式を使うのか,どのようにして習った内容を使うのかなど, テキストレベルから講義レベルへの落とし込みは絶対必要十分条件である。 よって計算問題を問うならそうすべきだし,穴埋め問題等でも十分な学力ははかることができるはずである。 3. (授業計画の見直し)についての検証 高校一年以上かけて理解する内容を半年以下で全てやり通すのは到底不可能である。 よって,すべての内容をなめようとせず重要なところのみを重点的に説明すべきである。