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修了生メッセージ

岩淵 貴臣さん
【青森県立青森西高等学校 勤務】

Q1. 現在のお仕事の内容は?
 生徒指導部に所属し、2学年の副担任と1、2学年の数学の授業を担当しています。

Q2. 入学前に思い描いていたものと、実際入学してからの違いは?
 入学当初は、何もかも自分で選択しなければいけないことに戸惑いましたが、反面、自分が求めれば可能性はどこまでも広がる。その環境の中で、主体的に生きることで成長できたと思います。

高橋 良周さん
 私は現在(2004年時点)、理工学研究科数理システム科学専攻・数理システム最適化講座に在籍しています。
 私はもともと教員志望でしたが教員採用試験に不合格になり、4年次のゼミの勉強もやや中途半端に終わってしまったというのもあったので、もう少し勉強したいと思い、大学院に進学し採用試験の勉強をすると共に研究することを決めました。
 同じ数理システム専攻の中には、弘前大学の教育学部から来た人や、私と同じように(2003年 金沢大学理学部数学科卒業)他大学から弘前大学の大学院に進学してきた人もいます。大学や教授によって同じ分野でも違う研究をしている場合もありますので、様々な大学・分野に目を向けて自分にあった講座を探してみてください。
 私の研究は、確率測度の分布の収束に関するものです。皆さんが確率と聞いてすぐ思い浮かべるのは、コインやサイコロを投げたりすることかもしれません。しかし、これらは確率論のモデルの一つにしか過ぎず、現在では化学や物理学、生物学などの自然科学はもとより、経済学や社会学に関する理論にもなっています。具体的にどのようなことを学んでいるのかというと、例えばコインを投げたとき表が出る確率、裏が出る確率はコインが不自然に歪んでいない限り、等しくそれぞれが50%でしょう。しかし、実際は表ばかりが出ることもあるし、その逆もあり得ます。ところが投げる回数を多くすると、だんだんと表と裏の出る回数が等しくなってきます。これを大数の法則と言いますが、測度というものを使ってこのことを証明することができます。
 大学院では学部のころよりも授業数が少ないうえ、ゼミの人数も少ないので、今までより自分の研究に時間を多くかけることができます。ほとんどの人がそうですが、私も修士一年のうちに修了するために必要な単位を取得し、あとは研究して論文を書くだけです。
 大学では高校と違って自分で取りたい授業を選択することができます。そのため「自分は将来何をしたいのか。そのために何をすべきか。」等のビジョンをしっかりと持ち有意義な大学生活を送ってほしいと思います。そのことを考えつつ、充実した大学生活を送れるようまずは受験勉強がんばってください。

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