使用データと期間について・・・

気象暦の作成には毎時の気象庁アメダスデータを使用しました。なお、毎時の風速データは、前10分間(50分〜00分)の10分間平均風速です。
気象暦を作成したアメダス地点は、大間、むつ、小田野沢、今別、脇野沢、市浦、蟹田、五所川原、野辺地、青森、六ヶ所、鰺ヶ沢、深浦、弘前、黒石、三沢、碇ヶ関、十和田、八戸、三戸、酸ヶ湯、休屋の22地点です。
データ使用期間は、気温・降水量・風速・日照時間が1980年1月〜2001年12月までの22年間、積雪深が1980年1月〜2000年12月までの21年間です。
ただし、小田野沢、市浦、蟹田、六ヶ所、黒石、三沢、休屋の7地点は、積雪深が観測されていないため、積雪に関する情報は気象暦に載せていません。大間、脇野沢、鰺ヶ沢、弘前、十和田、三戸の6地点では1983年9月以前の積雪深データがないため、1983年10月から2000年12月までの積雪深データを用いました。また、むつ、青森、八戸、深浦の4地点では積雪深データがありませんが、青森県気象月報から積雪深データが得られるのでこれを用いました。

半旬平均値について・・・

気象暦には半旬平均値が示されています(風速については風向を考慮せずに平均したオイラー平均値です)。
1ヶ月は6半旬に分けられます。各月の第1〜第5半旬の長さはそれぞれ5日間ですが、第6半旬の長さは月によって変わります。すなわち、31日の月は6日間、同様に、28日の月は3日間、29日の月は4日間となります。
気温・風速・降水量・日照時間は1980年〜2001年までの22年間の半旬平均値、積雪深は1980年〜2000年までの21年間の半旬平均値(大間などの6地点は17年3ヶ月)です
なお、欠測値や明らかに不適当なデータは、あらかじめ解析から除きました。また、1日の中で欠測が13回以上あった日については、日変化の影響を避けるため、その日のすべてのデータを解析から除きました(極値については下記の例外があります)。

極値について・・・

日最低気温、日最高気温、日最深積雪深、日降水量、10分間風速などの極値は、欠測が13回以上あった日のデータも含めて探しました。風速については、毎時50分〜00分のデータが用いられるため、それ以外の時間帯(毎時00分〜50分)に現れた風速は極値に反映されません。また、全ての要素について、欠測期間中に現れた現象は、極値に反映されません。

真夏日・夏日・真冬日・冬日・積雪・根雪出現期間について・・・

真夏日は日最高気温が30℃以上になる日、夏日は日最高気温が25℃以上になる日です。また、真冬日は日最高気温が0℃未満の日、冬日は日最低気温が0℃未満の日です。
積雪、根雪の定義は、アメダスデータを利用するため、特殊なものを用いています。日最深積雪深が1cm以上であった日を積雪ありとし、根雪は日最深積雪深1cm以上の日が1ヶ月間以上持続した期間としました。
気象暦に示される真夏日の出現期間(←真夏日→)は、真夏日出現の初日と終日の平均(真夏日が観測された年について)を示しています。夏日、真冬日、冬日、積雪、根雪出現期間も同様の方法で求めた平均の初日と終日を示しています。
なお、全解析年数のうち半分以上の年数について現象が現れなかった地点については、出現期間を示していません。この理由により、真夏日出現期間については大間・むつ・小田野沢・脇野沢・今別・休屋・酸ヶ湯で、夏日出現期間については酸ヶ湯で、根雪出現期間については八戸で、それぞれ示していません。


謝辞:気象暦の体裁は、気象庁青森地方気象台が作成された、青森市の気象暦を参考にさせて頂いております。気象暦の作成には気象庁アメダスデータを使用させて頂きました。データの整理には、弘前大学理工学部の石田祐宣教官の御助力・御助言を得ました。

作成責任者:弘前大学理工学部地球環境学科助教授 児玉安正