体験!一日気象予報士(第二回) 報告 去る2005年10月30日(日)、「体験!一日気象予報士」というイベントが、青森県気象予報士 会の協力のもと、昨年に引き続き行われました。この催しは、弘前大学理工学部の「楽しい科学」 の企画の一つとして行われたものです。 昨年は、天気図を用いた実習を行いましたが、今年は、目に見えない光である、 赤外線や紫外線をテーマにして、それを子供たちにあちこち測ってもらうことにしました。 赤外線や紫外線の性質についての説明を聞いた後、部屋の外に出て、 検出ビーズを使って紫外線があたっているかを調べたり、 赤外線を使う放射温度計で、色々な場所で表面の温度を測ってみました。 午後は、青森県気象予報士会の会員で、青森のお天気キャスターとして活躍されている 伊藤宏幸さん(弘前大卒業生)の講演がありました。 「お天気キャスター奮闘記 体験談」という題目で、気象予報士を志したきっかけ、 お天気キャスターになったときの苦労話、などの話題に、みなさん聞き入っていました。 その後、予報士会会員の一戸さんによる珍しい雲や光学現象のスライドの上映や、 気象予報士が会場からの質問に答える「気象予報士Q&A」もあり、活発な質疑討論が行われました。 この催しは来年も行う予定です。子供から大人まで、お天気に興味のある方に気楽に参加して頂ける ものにしたいと思っております。 (写真撮影:羽地知範君(大学院生)、写真の一部は予報士会の一戸さんより提供して頂きました。文責:児玉。) スライドを見ながら、紫外線や赤外線について勉強しました。学生さんが資料作成と説明をしてくれました。わかりやすかったかな? 放射温度計は、こうやって温度を測るのだよ。 屋外に出てあちこちで測ってみました。曇りの日でしたが、検出ビーズは、かなりの紫外線の存在を示していました。 回転台に乗って実験。腕を縮めると急に回転が速くなります。ちょっとびっくり。 講演を大勢の人に聞いて頂きたいのでポスターを作りました。作者は4年生の伊藤早奈美さん。実物では台風の雲に綿がつきます。 伊藤さんのお話。みんな聞き入っていました。気象予報士を志したきっかけ、お天気キャスターになったときの苦労話、スタジオでの様子など。子供たちも強い印象を受けたことでしょう。’わだば青森の予報士さなる’、と思ってくれたらうれしいな。 予報士Q&A。我らが予報士軍団は、会場から出される難問になんとか答えようと頑張りました。 当日の質問より(この他にもありました): 1)明治時代にも天気予報は行われていたのか 2)虹が二重に現れた、内側の虹と外側の虹で色の順番が逆になる理由は 3)山の天気が変わりやすいといわれるが、この理由は 4)山にかかる雲で、雲底が水平でなく強く傾斜していることがあった、これはなぜ 5)どのようなときに傘雲が見られるか 6)青森市で雪が多いのはなぜ ・・・・・・・・・ 御礼 株)吉田産業海洋気象事業部様より観測機器を借用させて頂きました。 青森県気象予報士会より駆けつけていただいた、一戸さん、伊藤さん、岡前さん、田嶋さん(会長)、鳥潟さん、林さん、下山さん(順不同)、 遠路、神奈川より参加してくださった日本気象予報士会の遠藤さん、 説明資料、ポスター、修了証等の作成、解説や、写真撮影、実験演示、司会に至るまで、一緒に考え、準備し、運営に参加してくれた 弘前大学理工学部学生の平田さん、羽地さん、伊藤さん、佐藤さん、徳本さん、佐川さん、赤松さん、西川さん(順不同)に、心より感謝します。 |