海洋地球研究船「みらい」見学 報告

 世界でも有数の規模を誇る海洋地球研究船「みらい」の母港は、弘前大学と同じ
青森県内のむつ市にあります。とはいっても青森県は広いので、
弘前大学とはおよそ140kmも離れておりますが。
2004年11月15日(月)、学部3年生以上の学生13名と見学に行ってきました。
海洋研究開発機構(JAMSTEC)の研究職員で、弘前大学の卒業生でもある
勝俣昌己博士に案内して頂きました。
勝俣さんを始め、研究船のキャプテンや機関室のスタッフの方々、
JAMSTECや関係会社の方々には、出航2日前のお忙しいところ、
色々とお世話になりました。ありがとうございました。
                           (文責:児玉、撮影:甲斐功一郎君(学部4年生))

















むつ市関根浜の母港に停泊中のみらいの全景です。8686トンの世界有数の大型観測船であるので、大型の観測機器を搭載できる他、極域などの気象条件の厳しい海域での観測にも威力を発揮します。





 
















つかの間の晴れ間に記念撮影。右端がお世話になった勝俣さん。当日はしぐれ模様で、雨がふったりやんだりでした





 
























ドップラーレーダー。みらいの看板観測機器の一つです。雨や雪などの降水粒子の分布と、降水粒子の速度を計測することができ、それから風の三次元分布を求めることができます。勝俣さんの研究分野はこのドップラーレーダーと関係が深いそうです。




                               
 後方甲板の機器の説明をして頂いています
                                 
















後方甲板を望む。手前の四角い装置は、ウインドプロファイラー(京都大学)で、風の鉛直分布をモニターできる装置です。海洋観測のための機器を上げ下げする大きなクレーンも見えます。























勝俣さんの説明に聞きいっています。講義のときよりも眼差しが真剣?



















トライトン(TRITON)ブイ。海上気象や海洋内部の水温・塩分・流速などの鉛直プロファイルの観測を無人で行い、情報を衛星回線を通して送る大型の係留ブイです。熱帯の太平洋やインド洋に国際的な協力体制のもとに展開されるもので、エルニーニョの観測などに重要な役割を果たしています。トライトンブイの設置・回収もみらいの重要な仕事の一つです。




研究船「みらい」、「みらい」が所属する海洋研究開発機構(JAMSTEC)について、
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