川上 淳研究室は、伊東 俊司研究室 と共に有機化学系の研究室として、”合成化学的手法を用いた機能性有機化合物の創出およびその機能開発に関する研究”を、行っています。
 本研究室(伊東研−川上研) は、伊東、川上の2名の教員によって運営されており、卒業研究での実験、研究報告会(卒業研究の進捗状況の報告,毎週1回2人ずつ)、雑誌会(英文論文の紹介,毎週1回2人ずつ,前後期各1回/1人)等、研究室での指導は2名の教員が協力して行います
 
 川上研究室所属学生の実験は、有機合成実験や紫外・可視吸収及び蛍光スペクトル測定等の分光学的測定実験がメインとなります。また、理論計算化学(コンピューターケミストリー)も積極的に取り入れています。
 新規機能性有機化合物、特に新規有機蛍光色素の合成や応用に興味のある人に適した研究室です。

 大学院への進学希望の人も就職希望の人もどちらも歓迎しますが、将来企業等で研究職や技術開発職を目指す人は大学院博士前期課程へ進学して修士の学位を取得することが必須と考えられますので
大学院への進学を勧めます
 また、最近県内の高校の化学の先生が社会人入学で修士(理工学)の学位を取得しに来ることがありますが、近年スーパーサイエンスハイスクール(SSH)等の関係で、高校教員においても理工系の修士号を持った人材の重要性が増しています。よって、高校(及び中学)の
教員志望の人にも大学院進学を勧めます。先端的な高度な研究経験は、高校(及び中学)の教員になった時にきっと役立ちます。
 特に本学大学院理工学研究科博士前期課程へ進学する場合は、卒業研究で行った研究を更に発展させることができるため、満足のいくものになると思います。また、研究室にとっても所属4年生の本学大学院への進学は研究の継続性やアクティビィティーを維持する上で大変重要な事だと考えています。
 勿論、理工系のセンスを持って学部卒で社会の様々な分野で活躍を目指す人も応援します。
 これまで川上研に所属した学部4年生は67名(平成29年度現在)で、その内37名(本学大学院26名 <推薦入試合格者の平成30年4月入学予定の2名を含む, 理学又は理工学研究科25名,教育学研究科1名>,他大学大学院11名)の半数以上の人が大学院(博士前期課程又は修士課程)に進学しています
 川上研所属4年生の卒業後の進路については、以下のページで確認して下さい。
     [川上淳 研究室 修了生・卒業生 の 進路(平成7年度以降現在迄 / 内定を含む)]


”卒業研究を行う者としての自覚と責任感のある学生を待っています”

*注意事項:研究には、光化学の基礎知識が必要となります。できるだけ3年前期で「プログレス物理化学V」(平成27年度以前入学者)、「光化学」(平成28年度以降入学者)を履修しておくようにお願いします。履修していない場合は、研究室配属後の4年前期で履修して下さい。
 毎日朝8時半〜9時に研空室に出て来て、夜5時半〜6時に家に帰るのが一般的な4年生の過ごし方です。(お昼休みを1時間として1日8時間、研究室で卒業研究に打ち込むことになります。朝が苦手な人が多いように思いますが、お昼過ぎから大学に出て来たり、昼と夜が逆転したような生活にならないように注意して下さい。午前中に一仕事する!」という気持ちでお願いします。
 指導教員は、講義や会議、出張等により、残念ながら四六時中研究室に居て皆さんを指導することはできません。各自与えられた研究テーマの内容を十分理解し、自分の研究として自分自身で一日の実験計画を立てて研究を進めて下さい。教員の指示に従うことは大切ですが、教員の指示がないと何もできない ”指示待ち君” にならないようにお願いします。自分自身でよく考えれば、何を今すべきかが見えてくるはずです。また、指導教員と積極的にディスカッションを心掛け、日頃から研究に関連した論文や専門書を読むことで知識を深めて下さい。

 川上研究室では、毎週月曜日に週間研究報告書(週報)を教員に提出することになっています。週末に1週間の自分に行った実験を振り返り、次週に行う実験の計画を考えながら週報を作成して下さい。週報は、教員にとっても学生の実験状況を的確に把握できる資料となるので、可能な限り詳細に記載して下さい。

 学内で行われる講演会や「化学への招待」のような各種イベントには、積極的に参加して下さい。講演会では、第一線の研究者から直接話を聴けるよい機会なので研究分野を問わず参加して、研究内容だけではなくスライドの作り方や話しの展開の仕方などについてもよく観察してみて下さい。

 大学4年生は社会に出る一歩手前の段階です。研究室での生活を通して社会における一般常識やマナー、協調性を身に付けて下さい。セミナー室などの共通スペースは他者の迷惑にならないように綺麗に使用し、挨拶のきちんとできる人になって欲しいと思っています。学科内の先生方に対しては当然ですが、誰に対しても自然と会釈ができるような人になって下さい。


”研究室での生活を充実したものにできるかどうかは自分自身の心がけ次第です”
 川上 淳研究室では、主に有機蛍光色素の合成と応用に関する研究を進めています。
 光機能性物質の一つである蛍光性化学センサーは、ある特定の金属イオンや有機分子を、蛍光を用いて選択的に検出できる蛍光性配位子のことで(図1)、 環境中の有害物質や金属イオンの検出・回収に役立つとともに、生体内で用いた場合には、生理活性物質の動的挙動を直接観察できる蛍光プローブとしても有用です。本研究では、蛍光性化学センサーとしての機能を発揮するすることが期待できる有機化合物を合成し、その性質(溶液中での励起状態における分子内・分子間相互作用 etc.)について詳しく調べた後、各種金属イオンや有機化合物を加えた際の光応答性(蛍光スペクトルの波長や強度の変化)を調べます。
 また、医学部等の先生方との共同研究として、抗菌活性物質の合成構造活性相関を調べる研究も行ってきました(図2)。
 
更に詳しい研究内容については、ここ を、クリックして下さい。



図1 川上淳研究室で合成した亜鉛イオン用蛍光性化学センサー
亜鉛イオンが存在しないと無蛍光ですが、亜鉛イオンを加えると蛍光を示します。




図2 8-ヒドロキシキノリン-ベンゾチアゾール誘導体のMRSAに対する抗菌活性試験
8-ヒドロキシキノリン-ベンゾチアゾール誘導体がないとMRSAは増殖しますが(左写真)、
8-ヒドロキシキノリン-ベンゾチアゾール誘導体存在下では、菌の発育が阻止されます(右写真)。
 

4月 8月〜9月
10月
11月 12月
2月
3月

             

     

     

   


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