体験談

気象予報士 大竹秀明の合格体験記


"勉強方法

できるだけ省エネ、最小限の投資で合格を目指しているスタンスなので、お金のかかる添削講座などは一切受けず。実技試験(1月実施)の2ヶ月前の11月に申し込みを行い、試験勉強スタート。仕事後の夜9時くらいから1時間半くらいを勉強に当てる。

過去問5年分の実技のみ解答。間違った問題のみ2週間ほどおいて何度か解きなおした。設問で「**に着目して答えよ」という表現が目につき、模範解答もその点にのみ着目した解答を掲載されている。設問の条件と違った余計なことを記述しないように心がける。

結構、試験問題もパターン化されていることに気付く。最近はドライな空気の雪片周辺のときの蒸発冷却や前線通過前後の鉛直プロファイルの並べ替えは良く出ている。といって、本当に今回の試験でもまた出た。

受験勉強時間や正月も挟むため勉強時間がそれほどないため、間違った問題だけチェックしその後、1,2週間後に何度か解き直した。分からない問題は5回程度やり直し、解答を暗記してしまうくらいまで見直し。受験勉強の時間がないので多くの問題集に手は出さない方向で何度も見直した。

雲形が最近出題されやすくなっているようなので、一通り描いてみたり覚えようとするが数が多すぎてなんとなくだけ覚えておく。どうせ出ても1,2点程度の配点と考えるとさらに覚える気も無くしてしまう。

(気象予報士試験での対策)

1.試験開始直後にびりびりと問題用紙と問題図面を破くとその後、図面がどこにいったかわからなくなるので破かない。

2.どこの勉強もそうだが、いろんな問題集をやるよりも過去問を何度も解いて分からない問題を何度も解いて、完答できるまで何度もやるべき。それが5回だろうが10回だろうが。それくらいやるので、いろんな問題集には当然手が出せない。

3.受験票を無くさない。しかし、もし仮受験票を当日発行してもらえるので、無くしても大丈夫。受験票を忘れても、ちゃんと合格できる(今回、私が証明しました)。

4.試験開始前の透かし読みを必ずやる。何の話題がでるか?何月の事例か?で問題の予想が立てられる。問題用紙が渡された時から試験が始まっている。

5.気象予報士試験は問題が多いので、迷ったら透かさず保留にすること。後で考えるか、別の問題を解いているときに良い解答を思いつくこともあるので、迷ったら飛ばして保留する。

6.試験当日は勉強しない。試験会場への移動、休み時間のときも勉強はしない。疲れます。前日までにやってそれを朝出る前に最低限チェックするだけにしましょう。本番で本気が出れば良。

7.休み時間は休息を取る。トイレに行ってリラックスも良し、タバコでリラックスも良し。

8.当日の試験前の飲酒は不可。二日酔いもお勧めしない。

9.試験後当日はゆっくり酒でも飲みましょう。

※ 2011年3月11日に昼に合格発表。WEBで合格を確認。しかし、その後東日本大震災が生じ、合格どころではなくなりました。


気象予報士 下山智裕の合格体験記

"1.大学入学前の下山と気象
天気に関心を持ったのは、4歳ぐらいのときで、TBS系「朝のホットライン」でお天気マンとして天気予報をしていた前田武彦さんをすっかり気に入ってしまったことと、天気予報中に流れている曲が好きだったということです。曲を聴くために、そして、前田さんを見るために、知らず知らずのうちに天気予報を見ることになっていました。
 時は経ち、小学校高学年のときに町の公民館に行ったところ、自由にもらえる本の中に「天気図の見方手引き」という本があり、当時は難解ながらも読んだことを覚えています。その後、森田正光さんの天気予報が好きで見ていました。
 中学生の時にはTBS系「オンタイム」で、藤森涼子さんのする天気予報が好きで見ていました。この時期は、TBS系「オンタイム」と「お天気ネットワーク」を1週間分録画し、週末にまとめてみていました。
 そういえば、高校入学時の面接のときも「将来気象予報士になりたく、そのためにはいろいろな ことを学ばなければならないと思い志望します」なんていうことを言っていました。
 気象に興味があることは、当時小学校の先生までも知っているくらい有名な話でした。ただ、私自身が興味があるということだけに留まらせるのではなく、専門的にも知っておきたいし、気象が趣味であるということだけでは終わらせたくなかったので、気象予報士を目指しました。
 私のように最初は気象に興味がなくても、些細なことがきっかけで気象に興味が湧いてくる人はいると思います。気象の百科事典や雲の写真集を見ているうちに、気象について関心を持ってくる人もいると思います。もし、趣味・関心の範囲で終わらせるのではなく、専門的にそして多くの人に気象の面白さを伝えたいのであれば気象予報士を目指した方がいいと思います。

2.大学の時の下山と気象
大学を選ぶ時、人文系に進むべきか気象系に進むべきか悩みました。当時は将来台風中継ができるアナウンサーになりたいという夢がありました。若干ですが、台風中継よりもアナウンサーに重心がありましたので、アナウンサーになるためのノウハウを持っている関東の私立大学を数校受験し、弘前大学は地元だからということで受験しました。私立大学もひとつは合格しましたが、アナウンサーという夢は置いておいて、弘前大学にいくことになりました。弘前大学出身でもアナウンサーになることは可能ですが、私にはおそらく無理だろうと思い、それならば、昔から関心がある気象をもう少し深めて、せめて気象予報士にはなろうということで、人文学部にいながら、理工学部の授業を聴講したり、研究室の学生に質問をしていました。
人文学部にいたときは、経営学の観点から環境マネジメントシステムを研究していました。きっかけは、当時、ある民間の気象会社のホームページを見たときに環境マネジメントシステム(KES)を取得していたからです。大学院も人文学部では面白みがないと感じ、工学的な観点から環境マネジメントシステムを研究しようと思い、理工学研究科に進学しました。私は化学系の研究室にいましたが、同じフロアーに気象系の研究室がありますので、学生に質問しやすい環境でした。
たいてい9回も試験に落ちていると諦める人も多いと思いますが、私は諦めませんでした。理由は3つほどあります。1つめは、勉強する気がおこらなかったとき、私が質問してきた研究室の学生の顔が思い出されたからです。せっかく忙しい中私の質問に答えてもらったのだから合格しないことには申し訳ないという気持ちがありました。2つめは、気象が好きだったからです。特に、ある気象予報士にファンレターを書いたら返信が来て、合格したあかつきには合格しましたという趣旨のファンレターをもう一度書きたかったからです。3つ目めは、非常にしつこい人に出会ったからです。これは、気象の先生とは関係ないのですが、非常にしつこく指導してくださる先生に弘前大学で会いました。私もしつこくその先生から6科目も習ってしまいました。しかも、私とその先生は同じ誕生日です。お互い、この誕生日に生まれた人は変な人が多いですよね、と言い合いながらすごしてきました。つまり、手が止まったときは、今までやってきたことが若干走馬灯のように思い出され、挫折することなく合格することができました。
よくよく考えたら、気象予報士試験を受けるにあたり、諦めたことはありませんでした。絶対にいつかは合格してみせるという気で生活していました。でも、研究で忙しい時は気象の勉強はしませんでしたが、試験日がこの日だからいついつまでにはこの分野までは終わっておこうと大体の目標は決めて勉強していました。今になると、途中で止めようかなあなんてどうして考えなかったのか不思議です。10回もうけてたなんで本人が驚きました(当初は8回目で合格だと思っていました)。私は気象ばかのようです。もし、気象に興味がなかったらのならば、音楽にも、アナウンサーにも、環境問題にも興味を持っていないのですから。私と気象は切っても切れない関係のようです。

3.10回受験した下山からのアドバイス
【実技で毎回落とされる方へ】
 おそらく、記述する時のコツを修得していないと思われます。通信添削を受けることを進めます。私も自分の持っている癖を修正したく通信添削を受けました。私に欠けていたのは、図からわかることをみたままそのままコンパクトに記述するという能力でした。
【法律で間違える方へ】
 穴埋めで過去出されたところは、条文の該当部分をマーカーペンで引くことを勧めます。そして、過去出された条文に正の字をつけてカウントしていきますと、よく出る条文とよくでない条文がわかってきますので、メリハリが付いた学習ができると思います。最終的に条文を暗記することになるのですが、何かしら色ペンで印のついてあるほうが覚えやすいと思います。本番の試験では4問でますので、確実に4問取ってください。
【一般で合格できない方へ】
 第1回から近年までの試験問題を全て解いてください。どうしても理解できない問題は暗記するとしても、できるだけ理解したほうが実技でも役立ちます。ちなみに、私が理解できずに暗記したところは、ステファンボルスマンの4乗がでてくる問題と、保存するか保存しないかといった問題です。現在は、理解できるように努めています。
【専門で合格できない方へ】 
 専門は2つの分野から成り立っていると思います。1つは、実技試験でも使える分野で、もう1つは気象観測の仕方などの専門試験のためだけの分野です(一般でいうところの法律に似ていると思います)。前者の分野で間違う人は、実技試験の勉強をしながら専門試験の勉強をすることにより、相乗効果を狙うことができると思います。問題例でいいますと、台風で各々の円が示す意義や、雲画像の見方などです。後者の分野で間違う人は、新しい過去問題集で勉強するようにして、古い問題はやらないようにして下さい。観測方法などにはしばしば変更があるためです。昔の試験であれば、レーウィン観測が出されていましたが、今はこの観測は行われていません。最後に、近年、最新情報が試験に出題されていますので、気象庁ホームページを見てチャックするようにしましょう。
【実技試験でやる気がおこらない人へ】
 とりあえず、近年の問題を丁寧に復習してみましょう。最初は自分で解かずに、解答と照らし合わせながらなぜ解答のような記述になるのか考えましょう。時間はかかってもかまいません。慣れてきたら、解答を見る前に自分の力で解き、答え合わせをしてみましょう。こつがわかってきたら時間を計ってやってみましょう。


勉強会開催中!  桑嶋克幸

"気象予報士の資格を取得してから早5年、当時それなりに勉強して身についたハズの知識も、月日の流れとともに忘却の彼方に…。みなさん、勉強してます?
そもそも気象予報士になろう!と高い志を掲げたのは…、合格した年から受験回数を遡ることウン回だから、平成10 年です。当時思うところあって、とってやろう、と思ったのでした。実はこう見えても私、高校生時分「将来、気象台に勤めよう。そして毎日空を眺めて暮らすのだ」という至極まっとうな動機から、大学も気象学講座のある弘前大学へ。勉学に燃えて入学したのも束の間、あっという間に私生活重視の生活に転換し、「気象」を指していたコンパスの針も私生活の磁気嵐?に遭遇していつの間にやらズレていき、気がついたらまったく別の仕事をしていたのでした。「今の仕事も大切だ。だが、若かりし日のあの夢の決着はどうするのだ」平成10 年のある日、そう思ったのでした。
で、学生時代のノートを引っ張り出し(これでも気象学だけはちゃんと自力でノートをとっていて、試験前にノートを貸した友人の評価も上々でした)、コツコツと勉強を始めたのでした。そしてみごと1 回で合格、とはいかなかったものの、合格科目の有効期限の失効を重ね途中挫けそうになりながらも、5回目の受験にて晴れて気象予報士となることができたのでした。いやー受かった時はうれしかったですね〜。
当時、インターネットか何かで合格を確認し、仕事机の下で、こぶしをぐっと強く握り、心の中で「っしゃっ!」と叫んでいました。そして現在に至るわけですが、気象に限らず、「学ぶ」という姿勢は大切なんじゃないかな、と、このごろあらためて思うのです。仕事でも、勉強でも、研究でも、生活することでも、必ず行き詰るということがあるはずです。そんなとき、どうしてますか?
この年になると、やはり行動パターンってのは決まってくるもので、目の前のものに対する謙虚さを失ってしまって、テキトーな対応になってしまうことってあると思います。でも、そんなとき、手痛いしっぺ返しをくらってしまう、なんてあるんじゃないですか?
自然が相手だとなおさらだと思いますが、これは人間でも、仕事でも、対象が何であれ同じだと思うのです。向かいあっている対象に対する謙虚さ=学ぶ姿勢を失ったときに、痛い目を見る。逆に、学ぶ姿勢があれば、常にその対象から何かを得ることができる。そしてそれが喜びになる。そして家庭も円満?こういうことは自然が相手だとほんとに実感できることだと思うのです。学ぶ姿勢、小さなことを積み重ねる姿勢、心がけたいものです。
と、エラそうなことを書いていますが、現在の月イチの勉強会の状況は、私のふがいなさもあって、とても盛況とはいえません。そんな中、ほとんど皆勤賞の方がいらっしゃって、自らもノートを作って熱心に勉強されてます。派手?な気象予報士志望動機が多い中で、その方の動機は「災害が予想されるときに農家へアドバイスをしてあげたいから」
年配の方ですが、その姿勢には頭が下がります。
ということで、勉強会は毎月第2日曜日アウガにて開催中。どなたでも参加できますので、学ぶ意志のある方、ぜひ!

勉強会の様子(青森市アウガ)勉強会の様子(青森市アウガ)


最終更新日: 2014-02-23
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