受賞・報道等

野尻幸宏教授(地球環境防災学科)が日本海洋学会より“2016年度海洋学会宇田賞(平成28年4月1日)”を受賞

2016.04.01  
受賞対象業績:海洋表層における二酸化炭素分圧の国際観測網の構築
 
推薦理由:
 野尻幸宏会員は,1995年から篤志貨物船を用いた太平洋域における海洋表層C02分圧観測網(SOOP)の構築に着手し,CO2分圧測定装置の開発,データベースの作成,太平洋における大気と海洋間のC02収支の季節的・海域的な変動の解明まで,20年の長きにわたって同観測網の維持と拡充,その科学的成果の発信に主導的な役割を果たしてきた。これらのデータに基づく研究成果は海洋のC02吸収フラックスの見積り精度を大きく向上させ,IPCC等を通じた世界の温暖化対応に大きく貢献した。また,野尻会員は海洋表層のC02分圧について,国際的な相互検定実験や精度向上のための国際ワークショップを繰り返し主催することでその実現に尽力してきた。2011年からは世界の海洋表層CO2分圧観測データが相互利用される国際データシステムが公開利用されるようになり,その確立のための国際活動にも大きく貢献した。
 このように野尻会員は,現在世界的に高く評価されている太平洋表層の温暖化観測システムの基盤構築に大きく貢献してきた。これらの極めて大きな功績により,野尻幸宏会員は日本海洋学会宇田賞を受賞することとなった。
 
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