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青森県高等学校理数系課題研究発表会が理工学部で開催されました。

 平成28年12月11日(土),理工学部を会場に『第17回青森県高等学校理数系課題研究発表会』が開催されました。

 五所川原高校理数科,三本木高校SCクラスの1・2年生,八戸北高校理系1・2年生,また,今年から参加した弘前南高校SSHクラスの1年生の合計165名が来学し,日頃の研究成果について発表しました。

 全体での開会式後,4つの分科会に分かれて行なわれたプレゼンテーションには,助言者として,理工学研究科・農学生命科学部の教員10名が参加。研究者の先輩としてコメントを寄せていました。

 本会を通じ,理数系の勉強に興味をますます持ってくれることを,また次代の研究者が育ってくれることを期待しています。

【第1分科会(数学・地学系)】

「ルービックキューブの新しい解法を見つけよう」/三本木
「ナゾがいっπ?!~無理数の発見と研究の歴史~」/五所川原
「データの分析から未来を予測する」/三本木
「完全数~PERFECT NUMBER~」五所川原
「十和田湖における火山活動~ハザードマップを作ってみよう~」
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助言者/(理工学部)/中里 博/柴 正敏/長瀬 智行

~助言担当教員からのメッセージ/柴 正敏~

 第一分科会では,数学系4件、地学系1件の研究発表が行われました。数学系の発表題目は,「ルービックキューブの新しい解法を見つけよう」,「ナゾがいっπ?無理数の発見と研究の歴史~」,
「データの分析から未来を予測する」,「完全数~PERFECT NUMBER~」,地学系は,「十和田湖における火山活動~ハザードマップを作ってみよう~」でした。どの発表テーマも親しみやすい用例を考察しており,また,今後の応用が期待できる内容を含んでいました。

【第2分科会(物理系)】

「立体視について」/五所川原
「もっと育つんだ!コマツナ!~プラズマ水耕栽培~」/三本木
「羽の形による風力発電効率の違いについて」/弘前南
「ペットボトルロケット~遠くへ~」/五所川原
「最速クリップモーターカー~revenge~」/三本木
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助言者/(理工学部)/稲村 隆夫/鈴木 裕史/島田 照久

~助言担当教員からのメッセージ/島田 照久~

 どのグループのプレゼンテーションからも,幅広い興味をもとに研究テーマを設定したこと,様々な試行錯誤を重ねてきたこと,多くの時間をかけて成果を得ていることが伝わってきました。
身近で入手・利用できる材料や装置には限界があるなど,研究活動をする環境には様々な制約があると思います。が,様々な制約がある中で,ベストを尽くして新しいアイデアを考え,チームワークでそのアイデアを実現させて,
成果を最大化していくことに意味があるのでしょうし,今回の成果発表から,そのことの大切さをあらためて認識させられました。今後の研究活動の発展や新しい取り組みに期待しています。

【第3分科会(化学系)】

「紙を原料としたバイオエタノールの合成について」/三本木
「ミラクリンは糖尿病患者を救えるのか?」/五所川原
「エマルジョン燃料の合成」/弘前南
「酸化チタンを用いた水の浄化」/五所川原
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助言者/(理工学部)/麓 耕二/増野 敦信

~助言担当教員からのメッセージ/増野 敦信~

 いずれの発表も,素朴な問題意識をベースとしているとはいえ,最先端のサイエンスに関係するものばかりであり,着眼点の良さを感じました。また,研究課題を進める方向性,そして発表方法に,それぞれの独自性や独創性が十分に表れていました。
今回の発表では,さまざまな発見を紹介してもらいました。その中には,私たちが気づかなかったような,学問として新しい結果が含まれているかもしれません。
今後も楽しみながらたくさんの実験を行い,面白い発見につなげていってください。

【第4分科会(生物系)】

「Stink bug ~それでもあなたを愛してる~」/五所川原
「さくらの樹皮の生態」/三本木
「がんばれ!ヨーグルっち♡」/五所川原
「三本木夢と生命の森における樹木に関する研究」/三本木
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助言者/(農学生命科学部)/池田 紘士/金児 雄

~助言担当教員からのメッセージ/池田 紘士~

 今回の皆さんの発表は,しっかりと準備したパワーポイントでまとめられており,とても聞きやすかったです。何かに興味をもち,それに対して自分で調べ,実験を行うことは,大切なことだと思います。
そして、得られた結果に対して新たな疑問をもち,さらに発展させていくことで、研究は進展していきます。これからも,自分で考えてやってみようという気持ちを忘れずに,積極的に学んでいってほしいと思います。

平成28年12月11日付け「東奥日報」16面に記事が掲載されました。[PDF]

平成28年12月18日付け「陸奥新報」15面に記事が掲載されました。[PDF]

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