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8月6日(土),8月7日(日)公開講座「夏休みの数学2016」が開催されました。

【日時】
8月6日(土) 8月7日(日) 両日とも 10:30~15:00
 
【講義】
8月6日(土) 立谷 洋平先生 「素数とふれあう旅に出よう!」
8月7日(日) 中里 博先生 「正12面体と真法恵賢」
 
 毎年恒例の公開講座「夏休みの数学2016」が8月6日(土)・8月7日(日)に理工学部で開催されました。今年度は中学生から一般の方まで,幅広い年代の35名の参加者が数学の不思議に挑みました。
 
8月6日(土) 立谷 洋平先生担当 「素数とふれあう旅に出よう!」 
 前半の講義では,素数をテーマに歴史,素因数分解,素数分布の様子について解説。また関連する未解決問題などにも触れながら,最新の素数研究の一端をわかりやすく紹介しました。
 後半では,素因数分解の一意性が成り立たない世界や,より広い世界における素数について,実際に手を動かして計算しながら体感してもらいました。
 
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立谷先生からのコメント
 身近な整数の話ということもあり,講義の後には多くの方が質問に来られました。
 質疑応答をしながら講義を進めた部分が多かったのですが,受講者の方々は,はきはきと元気よく答えてくれたので、非常にやりがいを感じました!
 
8月7日(日) 中里 博先生担当「正12面体と真法恵賢」
 午前中は江戸時代の日本の数学,特に関孝和と建部賢弘の業績について,午後は東北と青森の和算,真法恵賢について紹介しました。
 
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中里先生からのコメント
 参加者の方々からは,「和算の中では,どのように平方根の数値計算をしたのか?」,「神社や仏閣に奉納された数学の絵馬(算額)については,当時どのようなやり取り(反応)があったのか?」などの質問が出されました。
電卓が普及するつい最近までは,筆算で平方根を求めていました。江戸時代の人々も同じような方法で解いていたのだと思われます。また,神社や仏閣に奉納された数学の絵馬(算額)については,回答に当たるものが新しく奉納されたり,難しい良い問題が奉納された場合は,興味のある人が出題者を訪ねて,解答の仕方について教えを乞うようなことが行なわれたのではと想像しています。
 一般にはあまり馴染みのない,日本の古い学術について知ってもらう良い機会になりました。
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