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青森県高等学校理数系課題研究発表会が理工学部1号館で開催されました。

 平成25年12月7日(土)に,理工学部1号館にて第14回青森県高等学校理数系課題研究発表会が開催されました。
五所川原高校理数科,三本木高校SSHクラス,八戸北高校SSHクラスの1・2年生,約270名の生徒が来学されました。開会式後,数学・地学,物理,化学,生物の分野(分科会)に分かれて,熱意のこもった発表や質疑応答が行われました。各発表に対する本学理工学研究科・農学生命科学部の教員によるコメントや,本会における3校の生徒間での交流が,参加者の研究の増々の発展につながることを期待しています。

●開会式の様子①●
●開会式の様子②●
●第1分科会●
●第2分科会●
●第3分科会●
●第4分科会●

助言担当教員からのメッセージ

物質創成化学科 教授 糠塚いそし(第三分科会)

 化学系の7件の研究発表を聴きました。研究テーマに何を取り上げるかがもっとも重要ですが,問題意識を持って課題を設定し,仮説を立てて実験を進めていることに感心しました。特に,これまで関連した発表がないテーマは,先の予想も立てにくく,実験遂行には予期せぬ困難を克服することが必要となりますが,これに果敢に取り組む姿勢は賞賛に値するものでしょう。また,先輩から引き継いだテーマでも,これを拡大・深化させることで有意義な結果を得ています。今回の発表を行った皆さんは,きっと高校生活の中で最も意義ある経験をされたことと思います。
最後に一つだけ要望ですが,たくさんの聴衆がいたにもかかわらず会場からの質問・意見がなかったのは残念です。会場からの声は,発表している人にとっても内容を再確認する重要な機会となります。来年度からは,他校の発表に質問を用意してくるようにしてはいかがでしょうか。発表会がさらに盛会なるものと確信します。

電子情報工学科 准教授 成田明子(第二分科会)

 高校生の皆さんの発表をたいへん楽しく聞かせていただきました。どの発表も,自分たちの研究内容を他の人に理解してもらうために丁寧に組み立てたものだったと思います。また,質疑応答では,普段から協力しあって意見を交換しながら研究を進めてきたことがうかがわれました。単に本などで一人で勉強した内容を発表したのであれば,今回の発表会のような芯の入った応答はできなかったのではないでしょうか。大学生や社会人になってからはプレゼンテーションの機会が今よりも増えるはずですが,この発表で目指したこと,心掛けたことを忘れずにいて下さい。
発表会の時にもコメントしましたが,実際に測定したデータはたいへん貴重なものです。さらに勉強を重ねて後で見返すと,あらためて疑問がわいたり,それが新しい発見につながったりすることでしょう。そのためには何よりも正確な記録を大切に残して下さい。そして,それを何度でも見返して多角的な検討をしてほしいと思います。

以下の新聞に掲載されました

東奥日報 2013年12月8日(日)20面 [JPG, PDF]
陸奥新報 2013年12月8日(日)2面 [JPG, PDF]

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