分子分光学 (20250630)
M: 以下は宮本のコメント
- 23S2021:
- 単位について、磁場の強さでは 1 Oe = 1 G かつ 1 Oe = 10
/4π A/m
なので 1 G = 10
/4π A/m
と見ることができると思ったのですが、磁化では、1 G = 10
A/m
というようになっています。このような考えをするとなぜ 1 G の値がそれぞれ別の値になるのでしょうか?また、どのようにすれば辻褄があいますか? M: ``かつ'' ではなく ``または'' (排他的) です. つまり一つのものに対して互いに矛盾する二つの定義があるようなものです.
1 Oe = 10
/4π A/m
は非有利化型の磁場強度
(ir)
に対して用いられるようです. //
電磁気関係の物理量には有理化型と非有理化型があり, SI 単位系で扱われる物理量は有理化型です.
この辺の詳細は, IUPAC の Green Book (の和訳版) に載っています.
- 23S2049:
- 昇降演算子について、具体的な式が定義されていないスピン角運動量の x, y 成分の演算子を用いて、固有値を変化させられるのはなぜですか。 M: (具体的な式が定義されている) 軌道角運動量の結果を基にしているからかなぁ. // 章末問題 6.48-6.57 や, 8.49-8.53 を復習する必要がある(?) // あ, 演算子の交換関係や固有値方程式や固有関数の規格化直交性とか, もろもろを使ってやれば出てくるような気もする.
- 23S2050:
- なぜ閉じたループを流れる電流の向きによって磁気モーメントの向きも決まりますか M: 質問文の意味不明 // 右手系を採用して記述するのが定義だから.
- 23S2053:
- 今回の授業で可換であるものは不確定性関係を満たさないとありましたが、逆説的にいえば可換できないものは、不確定性関係を満たすのでしょうか。 M: 量子力学の基礎を復習してください. // それは, 論理学的には, 逆ではなく裏です
;-) で, 対偶は, 不確定性関係を満たすならば可換でない (非可換), です. 実際には必要十分なので, 逆でも裏でも対偶でも, どれでもいいのですが.
rmiya, 20250830